2004 Fiscal Year Annual Research Report
徐放性ポリマーと遺伝子導入を併用したBMP療法の新たな展開-BMP情報伝達関連分子を用いたBMPシグナルの増強-
Project/Area Number |
16591508
|
Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
長山 隆一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50336781)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高岡 邦夫 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30112048)
香月 憲一 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (80254407)
|
Keywords | 分岐型ポリ乳酸-ポリエチレングリコール共重合体 / 骨形成蛋白 / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
本年度は、遺伝子導入のためのプラスミド構築、未分化間葉系培養細胞への遺伝子導入および徐放性ポリマーを用いたin vivo遺伝子導入に取り組んだ。以下にそれぞれの進歩状況について記述する。 HAもしくはFlag tag配列を含む、野生型BMPR-1a、BMPR-1b、BMPR-II、アミノ酸置換による恒常活性(CA)型のBMPR-1aおよびBMPR1bのcDNAを哺乳類細胞発現ベクターpcDNA3.1に挿入しプラスミドを構築した。さらにEF1promoterの下流にBMP2もしくはBMP4のcDNAを挿入したプラスミドを作成した。これらのプラスミドをId1 promoterを含むpGL3 vectorとST2細胞に遺伝子導入しルシフェラーゼ活性が上昇することを確認した。 次に、徐放性ポリマー(PLA-DX-PEG)を用いてプラスミドDNAを遺伝子導入可能かについての基礎的検討を行った。マウスの背筋筋膜下に30mgのポリマー(PLA-DX-PEG)にDNA/PBSを60μg/20μ1含有したペレットを埋植した。遺伝子導入にはpcDNA3.1 vectorにβ-galactosidaseを挿入したcontrol vectorおよび上記BMP2プラスミドを使用した。Control vectorの導入ではβ-galactosidase染色により埋植後1から4週まで遺伝子発現を確認することが出来た。遺伝子発現部位はポリマー埋植部であり、周囲の筋組織での発現は同部位に比較して弱かった。hBMP2遺伝子導入では異所性骨形成は認められず、導入遺伝子量、遺伝子発現のpromoterなど更なる検討が必要であると考えられた。次年度はこれらの点について重点的に取り組むと共に、従来のサイカイン療法と遺伝子導入の併用療法について検討する予定である。(763文字)
|
Research Products
(2 results)