2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591519
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Research Institution | Louis Pasteur Center for Medical Research |
Principal Investigator |
岸田 綱郎 (財)ルイ・パストゥール医学研究センター, 分子治療研究室, 研究室長 (00370205)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 惇子 (財)ルイ・パストゥール医学研究センター, 基礎研究部門, 研究室長 (80260165)
小久保 あおい (財)ルイ・パストゥール医学研究センター, 基礎研究部門, 研究員 (60342705)
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Keywords | 再生治療 / サイトカイン / ミオスタチン / 遺伝子治療 / 分子制御 |
Research Abstract |
ミオスタチンは筋細胞から分泌され、筋芽細胞の分化・増殖をブロックすることによって筋線維の増加・肥大を抑制している。それゆえに,ミオスタチンの発現を人為的に抑制することができれば,筋肉の再生,肥大・増加をもたらし,寝たきり老人のリハビリテーションを助け,運動機能回復に貢献できると期待できる.本研究では,この分子標的治療を,実験動物筋肉内にミオスタチンsiRNAを導入する系により検証した.本年度は、以下の検討を行なった。まず始めにMyoblastの細胞株C2C12にambion社製のラベリングキットを用いてCy3標識したsiRNAと導入試薬RNAiFect(Qiagen)を種々の条件で、細胞に導入した。そして導入効率を蛍光顕微鏡で観察し最も良い導入条件を検証した。その結果、1×10^4個の細胞に対してsiRNA0.5μgに3μgのRNAiFectを反応させることにより、90%以上の細胞に導入することが可能であることが解った。次に導き出した導入条件で、Myostatinを標的としたsiRNA(si Myostatin)あるいは、コントロールのsiRNAを導入し、導入後のmRNAの発現をReal TimePCRで検証して、もっとも有効なRNAの配列を検証した。その結果より、5'-AUCGCACCCAAAAGAUAUAAGGCCA-3'の配列で約88%の抑制、5'-CCAAAAGAUAUAAGGCCAAUUACUG-3'では約83%の抑制効率を得た。これらの結果より、その後の実験では5'-AUCGCACCCAAAAGAUAUAAGGCCA-3'の配列を用いることとした。次に、遺伝子抑制による細胞の生理的変化を検証するために、C2C12細胞にsiMyostatinを導入し、導入後の細胞増殖について検討した。siMyostatinを導入した細胞は、controlのsiRNAを導入した群あるいは未導入群と比べて、増殖速度が有意にUp Regulateしていた。このことよりsiMyostatinがmRNAの発現を抑制するのみならず蛋白レベルにおいても抑制効果があることが示唆された。
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Research Products
(7 results)