2005 Fiscal Year Annual Research Report
熱ショックタンパク誘導による急性肺傷害の治療に関する研究
Project/Area Number |
16591538
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Research Institution | National University Corporation Tottori University |
Principal Investigator |
石部 裕一 鳥取大学, 理事 (40122014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 直人 鳥取大学, 医学部, 助手 (30032204)
三浦 憲豊 鳥取大学, 医学部, 助手 (10335507)
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Keywords | Geranylgeranylacetone / 熱ショック蛋白 / リポ多糖体 / 肺障害 / サイトカイン |
Research Abstract |
【目的】 HSP72 inducerであるgeranylgeranylacetone(GGA)がLPS肺障害を予防するかについて検討すること。 【方法】 ラットを対象として、LPS(5mg/kg)を気管内投与して肺障害を作製し、16時間前にGGA(5mg/kg)胃内投与の効果を検討した。群分けは、(1)無処置、(2)LPS気管内投与4時間観察群、(3)LPS気管内投与24時間観察群、(4)GGA(5mg/kg)前処置後LPS気管内投与4時間観察群とし、湿乾重量比(W/D ratio)、肺の全肺容量(TLV)、血漿(Plasma)および肺胞洗浄液(BALF)のTNFα、IL-6活性を比較検討した。 【結果】 1.W/D ratio:LPS気管内投与により、コントロール4.627から4時間4.980、24時間4.991に有意に上昇したが、GGA前処置しても減少しなかった。 2.TLV:LPS気管内投与により、コントロール9.056から4時間7.850、24時間6.970と有意に低下したが、GGA前処置しても改善しなかった。 3.Plasma中のTNFαとIL6:LPS気管内投与により、TNFαはコントロール0.87から4時間123.37と有意に上昇するが、24時間では27.39と低下するが、GGA前処置しても減少しなかった。IL6も同様の傾向であった。 4.BALF中のTNFαとIL6:Plasma中のTNFαとIL6と全く同様の変化であった。 【考察と結論】 LPS5mg/kg気管内投与は4時間後に炎症性サイトカインを誘導し肺コンプライアンスを減少、軽度肺水腫を伴う肺障害を発現するが、GGA5mg/kgの16時間前予防内服投与はそれを抑制しなかった。GGAによるHSP72発現と肺障害予防について投与タイミングや種の変更(家兎やマウス)を含めて更に検討中である。
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Research Products
(1 results)