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2004 Fiscal Year Annual Research Report

肝臓手術での麻酔方法の違いが与える医療経済的効果の研究--肝低酸素浸襲と細菌感染からみる

Research Project

Project/Area Number 16591571
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

貝沼 関志  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90135335)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川瀬 恭  藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (30322548)
Keywords肝静脈血酸素飽和度 / PCR / 細菌DNA / PCR / 硬膜外麻酔 / フェンタニール麻酔
Research Abstract

(1)肝臓手術における肝静脈血酸素飽和度(Shvo2)、ケトン体比、GST-αの値に関するこれまでの結果を統計的に検討した。
(2)13例の硬膜外麻酔群で、Shvo_2は、術前、69.2±10.4%であったのが、術中最低値では34.7±8.7%と、有意に低下した。肝静脈GST-αは、術前、28.5±21.6ng/mlであったのが、術中最低値では98.7±108.8ng/mlと、有意(P<0,05)に増加した。動脈GST-αは、術前、24.3±15.7ng/mlであったのが、術中最低値では79.7±82.3ng/mlと、有意に増加した。現在これらの値について経静脈フェンタニール群において検討中である。
(4)Appleby手術の総肝動脈斜断時におけるShvo_2の値に関するこれまでの結果を統計的に検討した。8例の硬膜外麻酔群では総肝動脈遮断時、Shvo2は76%から61%に低下したが1時間後に71%に回復した。現在これらの値について経静脈フェンタニール群において検討中である。
(5)これまでの肝臓手術でAKBR(動脈血ケトン体比)とHKBR(肝静脈血ケトン体比)ついて検討し、AKBRがHKBRと有意に相関し、0.327で値が交差し、現在これらの値についても経静脈フェンタニール群において検討中である。
(6)以上の結果にもとづき、麻酔法を細菌感染との関連を調べるため、細菌DNAについて術後集中治療室で調べる計画を研究討論した。救急集中治療患者に対して入室時、4時間後、8時間後、24時間後、48時間後の時点において採血を開始している。PCRを行うためのキットを購入し、現在、実験モデルを作成中である。SYBRGreenI法を用いてQuantitative Real Time PCRを行い、Bacterial DNAを定量的解析する計画とした。感染症発症は医療経済と密接に関係しており、細菌DNAの面から肝機能が低下し感染を合併した例で麻酔法により発症頻度に差があるかを調べている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2004

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Appleby手術の麻酔における肝静脈血酸素飽和度モニタリングの決定的役割2004

    • Author(s)
      貝沼 関志
    • Journal Title

      日本臨床麻酔学会雑誌 24・9

      Pages: 424-431

  • [Journal Article] 腹部手術における血清Glutathione-S-Transferase(GST-α)と肝静脈血酸素飽和度の相関に関する研究2004

    • Author(s)
      大原義隆, 貝沼関志, 竹田 清
    • Journal Title

      藤田学園医学会誌 28・1

      Pages: 29-35

  • [Book] 麻酔診療プラクティス第13巻 モニタリングのすべて 肝静脈カテーテル2004

    • Author(s)
      貝沼 関志
    • Total Pages
      235-237
    • Publisher
      文光堂

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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