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2005 Fiscal Year Annual Research Report

肝臓手術での麻酔方法の違いが与える医療経済的効果の研究

Research Project

Project/Area Number 16591571
Research InstitutionFujita Health University

Principal Investigator

貝沼 関志  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90135335)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川瀬 恭  藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (30322548)
Keywords麻酔方法 / 肝低酸素侵襲 / 肝静脈血酸素飽和度 / 細菌感染症 / 硬膜外麻酔 / 全身麻酔 / PCR / 医療経済
Research Abstract

平成16年4月1日から平成17年12月31日までに当院で行った麻酔科管理下の肝切除術は90例であった。麻酔方法別には硬膜外麻酔を併用したものは46例、硬膜外麻酔を併用しないものは44例であった。硬膜外麻酔を併用したものではすべて硬膜外注入局所麻酔薬としてロピバカインを用いた。麻酔方法別では亜酸化窒素+イソフルラン+ロピバカインが38例、イソフルラン+ロピバカインが4例、亜酸化窒素+セボフルラン+ロピバカインが3例、セボフルラン+ロピバカインが1例であった。硬膜外麻酔を併用しないものの麻酔方法は笑気+イソフルラン+フェンタニールが36例、亜酸化窒素+セボフルラン+フェンタニールが4例、イソフルラン+フェンタニールが3例、亜酸化窒素+イソフルランが1例であった。
肝静脈カテーテルを挿入した症例は肝静脈カテーテルの侵襲度を勘案して5例にとどめた。これらの症例では肝静脈血酸素飽和度と低下時間の積から術式別に肝虚血低酸素侵襲を程度を表示し、さらに肝静脈血酸素飽和度低下時間積分値を逐次的に算出し表示できるようにした。肝静脈カテーテルを挿入しなかった症例では、肝虚血低酸素侵襲を反映できる手段としてのケトン体比、GST-αについて調べ、Shvo_2と比較において有用であることを確認したのち、肝虚血侵襲度を推定した。
麻酔方法によって、肝虚血侵襲が変わるかどうかについては、硬膜外麻酔を併用した群と併用しなかった群では有意な差がなかった。また硬膜外麻酔を併用した群のなかでの麻酔方法の違いによっても有意な差がなかった。さらに、硬膜外麻酔を併用しなかった群のなかでの麻酔方法の違いによっても有意な差がなかった。細菌感染については、PCRによる感染の早期発見のための方法の確立に努めたがこの研究期間内では基礎的レベルにとどまった。麻酔方法によって細菌感染の頻度に有意な差はなかった。麻酔方法が医療経済に与える影響については、硬膜外麻酔群で入院期間が短くなる傾向にあるものの有意な差がなかった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Book (1 results)

  • [Book] 麻酔と腎機能、専門医のための麻酔科学レビュー2006,2006

    • Author(s)
      貝沼関志
    • Total Pages
      33-40
    • Publisher
      総合医学社

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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