2005 Fiscal Year Annual Research Report
Geranylgeranylacctoneによる腎虚血再潅流障害抑制に関する検討
Project/Area Number |
16591598
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
土田 昌弘 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (80325216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 公雄 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10284241)
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Keywords | geranylgeranylacetone (GGA) / Jurkat T cell / camptothecine / 熱ショック / apoptosis |
Research Abstract |
急性ヒトT細胞性白血病細胞(Jurkat T cell ; clone E6-1)を用いて以下の実験を行った。 A)camptothecine、熱ショックによるapoptosisの証明 1.Jurkat T cellをcamptothecineとともにincubation、あるいは45℃で培養液とともにincubation後、DNAを抽出しagarose gelを用いて電気泳動した。camptothecine添加群、熱ショック群においてDNA fragmentationを検出した。 2.camptothecine添加群、熱ショックにおいて、caspase-3、caspase-6、caspase-9の活性化が認められた。 B)GGAによるHSP発現の検討 Jurkat T cellを各種濃度のGGAとともにincubation後、HSF-1、HSP27、HSP70、HSP90の発現を検討した。HSP70の発現増強が認められたが、HSF-1、HSP27、HSP90の発現に変化は認められなかった。 C)GGAによるapoptosis抑制効果の検討 1.Jurkat T cellをGGAによる前処理した群、前処理してない群に分け、A)-1と同様にcamptothecineとともにincubation、あるいは45℃で培養液とともにincubation後、DNAを抽出しagarose gelを用いて電気泳動を行いDNA fragmentationを検討した。GGA処理群において、camptothecine、熱ショックによるDNA fragmentationは減少した。 2.同様にGGA処理群において、camptothecine、熱ショックによるcaspase-3、caspase-6、caspase-9の活性化が抑制された。 尿細管培養細胞においても同様の実験を行ったが、尿細管細胞の培養が安定しないことから、適切なapoptosis誘起モデルが作成できなかった。また、このためin vivoでのGGAの腎尿細管に対する抗apoptosis効果が推測できなかったため、ラット腎虚血再灌流モデルを使用した実験に至らなかった。
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