2005 Fiscal Year Annual Research Report
自律神経再生機序の解明-海綿体神経機能再生の実験的検討-
Project/Area Number |
16591605
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
伊藤 直樹 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (60193504)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 敦 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20274946)
塚本 泰司 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50112454)
|
Keywords | 神経再生 / 海面体神経 / 神経損傷 / 神経栄養因子 / 加齢 / 除睾 |
Research Abstract |
1.加齢にともなう神経再生関連遺伝子の発現の検討 Neuturin受容体であるglial cell line derived neurotrophic factor family receptor alpha-2(GFRa2)の骨盤神経節内発現およびnNOS陽性神経の局在とこれらの加齢にともなう変化を検討した。RT-PCRにおけるGFRa2とnNOS mRNAレベルは、1、3、6、12、18、24か月ラットで加齢にともない低下した。In situ hybridizationにおける検討でもmajor pelvic ganglionにおけるGFRa2陽性神経数は加齢にともない減少した。ダブル・ラベリング・スタディーによりGFRa2とnNOSの共発現が明らかになった。また、これらは、若年ラットとの比較において24か月齢の高齢ラットと除睾ラットでともに有意に減少した。tyrosine-hydroxylase(交感神経系の神経細胞を示す)との共発現はほとんどなかった。以上から、加齢とテストステロン低下はnNOSおよびGFRa2陽性細胞の数に影響を与え、その結果、海綿体神経の神経可塑性に影響することが推測された。 2.海綿体神経切断モデルを用いたnNOS陽性神経細胞におけるGFRa2(神経栄養因子neurturin受容体)の発現の検討 片側海綿体神経切断後3か月では、切断側ではGFRa2の発現低下を認めた。非切断側では逆にGFRa2の発現亢進があった。nNOS陽性細胞およびGFRa2陽性細胞は切断側で減少、非切断側では増加した。現在、この結果の追試を行っている。
|
Research Products
(4 results)