2006 Fiscal Year Annual Research Report
難治性精巣腫瘍のシスプラチンに抵抗性を示す遺伝子の検討
Project/Area Number |
16591611
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
野本 剛史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (20301426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (10243031)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (90240952)
沖原 宏治 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (80285270)
三神 一哉 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10291585)
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Keywords | 難治性精巣腫瘍 / Salvage Chemotherapy |
Research Abstract |
シスプラチンに対する薬剤耐性に関与する遺伝子としては様々なものが報告されているが、進行性精巣腫瘍に対する薬剤耐性に関与する臨床応用できる遺伝子に関してはほとんど検討されていない。今回は難治性精巣腫瘍のシスプラチン抵抗性に関与する遺伝子の検討を行い、それらの症例での治療成績の向上を最終目標とした。 精巣腫瘍に対する化学療法の奏効率を向上させるため、新規抗癌剤であるPaclitaxel、Nedaplatin、Ifosphamideを用いて、14人の難治性精巣腫瘍に対してSalvage Chemotherapyを行った。奏効率は約57%で、最終的に7例(50.0%)で癌なし生存であった。以上の結果から、Salvage ChemotherapyとしてPaclitaxel、Nedaplatin、Ifosphamideを用いたCombination Chemotherapyが有効である可能性が示唆された。また精巣腫瘍に対する新しい分子標的治療を開発するために、我々はcDNAマイクロアレイを用いて、精巣腫瘍における遺伝子発現プロファイルの解析を行ってきた。今回我々は、NACHT, leucine-rich repeat and PYD containing 7(NALP7)というseminomaにおいて強く発現上昇している遺伝子を同定した。 siRNAを用いたNALP7に対するノックダウンにより、NALP7の発現は減少し、embryonal carcinoma細胞の増殖は抑制された。以上の結果より、NALP7は精巣腫瘍の細胞増殖において重要な役割を果たしており、NALP7が精巣腫瘍に対する新しい治療標的分子となり得る可能性が示唆された。
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Research Products
(5 results)