2004 Fiscal Year Annual Research Report
マウス腎細胞癌に対するIL‐12遺伝子発現アデノウイルスの抗腫瘍効果の検討
Project/Area Number |
16591619
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
佐藤 威文 北里大学, 医学部, 助手 (50286332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入江 啓 北里大学, 医学部, 講師 (50193694)
岩村 正嗣 北里大学, 医学部, 講師 (20176564)
田畑 健一 北里大学, 医学部, 助手 (20327414)
馬場 志郎 北里大学, 医学部, 教授 (00051889)
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Keywords | IL-12 / 腎細胞癌 / 遺伝子治療 / 国際研究者交流 / 米国 |
Research Abstract |
マウス腎細胞癌細胞株であるRencaに対するベクターのトランスフェクションを検討すべく、in vitroにおけるアデノウイルスの細胞毒性の評価と、IL-12産生量の定量を現在行っている。一般に腎細胞癌の腫瘍細胞株においては、CAR receptor発現が乏しく、アデノウイルスの感染、遺伝子導入は比較的困難とされている。しかしながら現在われわれが検討に用いているRencaの検討においては、アデノウイルスベクターのトランスフェクションが認められている。 また同ベクターによる細胞毒性(toxicity)に関しては、100MOI前後のlevelにおいては、明らかなtoxicityを認めていない。 同時に培養液も回収しており、遺伝子導入後24時間、48時間の各時点におけるIL-12サイトカインの産生量を、ELISA法を用いて定量解析している。 上記検討による至適MOIの結果を踏まえて、IL-12遺伝子発現アデノウイルス、コントロールHBSS、コントロールであるβ-gal発現アデノウイルスを、顕微鏡下で腫瘍内に直接注入するpreclinical studyへ移行したいと考えている。 またこれと平行して、preclinical studyに用いるanimal modelの確立も進めている。具体的にはRenca細胞皮下接種腫瘍モデルの腫瘍発育速度を検討しており、一定したtumor growth controlの確立、確認を行なった後、次の段階は進めていく予定である。
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Research Products
(5 results)