2005 Fiscal Year Annual Research Report
難治性前立腺癌におけるアンギオテンシンII受容体阻害剤の抗腫瘍効果に関する研究
Project/Area Number |
16591621
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮嶋 哲 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小杉 道男 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10317216)
中島 淳 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (10167546)
村井 勝 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
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Keywords | 前立腺癌 / ホルモン抵抗性 / アンギオテンシンII受容体 |
Research Abstract |
ホルモン抵抗性前立腺癌細胞株C4-2は感受性細胞株LNCaPに比べ,有意にVEGFの産生が多く,AT1Rの発現も強いことを示した。さらにこれらの細胞株において,24-72hのAT1R阻害剤の投与にても細胞増殖に影響を認めなかった。以上から,AT1R阻害剤の抗腫瘍効果は,血管新生阻害が中心であることが示唆された。次に,上記の2種類の細胞株(LNCaPおよびC4-2)によるヌードマウス皮下腫瘍in vivoモデルを確立し,28日後にその腫瘍増殖速度,腫瘍内の微小血管密度,AT1Rの発現の差異等について検討を行った。その結果はin vitroで得られた結果に近似し,ホルモン抵抗性は腫瘍内の血管新生を多く誘導する傾向を認めた。さらに,上記のヌードマウス皮下腫瘍モデルにおいてAT1R阻害剤を投与し著明な腫瘍抑制効果を認め,この結果については第94回日本泌尿器科学会総会で発表する予定であり,その内容は現在投稿中である。その他,泌尿器科領域の膀胱癌においても同様な現象が認められるのか検討を加えたところ,膀胱癌(KU19-19)の皮下腫瘍マウスモデルでも有意な血管新生を介する腫瘍抑制効果を認め,その内容については,2005年米国泌尿器科学会で発表し,近々論文に掲載予定である。
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Research Products
(1 results)