2005 Fiscal Year Annual Research Report
ホルモン不応性前立腺癌増殖に対するCdc25蛋白の役割の究明
Project/Area Number |
16591626
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
西村 泰司 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00104026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 幸尋 日本医科大学, 医学部, 助教授 (80215467)
根本 勺 日本医科大学, 医学部, 助手 (90328823)
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Keywords | 前立腺癌 / アンドロゲン応答 / EGF受容体 / Cdc25 |
Research Abstract |
臨床試料の解析 可及的多数の手術および生検標本として得られる前立腺癌の臨床試料に関してCdc25AおよびCdc25B抗体を用いて免疫組織染色を施行し、その局在と染色度を確認し臨床像と対比を行った。免疫組織染色においてはグリソンスコアの上昇に伴い核組織中のCdc25AおよびCdc25Bが増加していた。新鮮標本を用いたウエスタンブロット分析においても,免疫組織染色と同様の結果であることが判明した。多数例の免疫組織染色における検討より、Cdc25A及びCdc25Bの誘導がグリソンスコアおよび浸潤度特に被膜浸潤に関係していることが明らかとなった。以上より前立腺癌進行のマーカーとなることが示唆された。 前立腺癌細胞株におけるCdc25のアンドロゲンおよびEGF受容体への関与の同定 昨年EGFまたはアンドロゲン投与時のCdc25A及びCdc25Bの誘導、およびそれぞれの受容体との結合状態の経時的変化をウエスタンブロット分析および免疫沈降法により検討し、前立腺癌のアンドロゲン応答とCdc25A及びCdc25Bの誘導が密接に関与していることを明らかとした。本年はアンドロゲン応答後のPSA上昇に関してCdc25A及びCdc25Bの誘導の有無による変化を検討した。その結果PSA上昇には、Cdc25A及びCdc25Bの誘導を介するという結果を得た。本結果は今後のホルモン不応癌における早期発見マーカーとしての可能性が示された。今後はより臨床的場面において検討を加える予定である。
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Research Products
(2 results)