2005 Fiscal Year Annual Research Report
婦人科悪性腫瘍が産生するカリクレイン属セリンプロテアーゼに関する研究
Project/Area Number |
16591678
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
宮城 悦子 横浜市立大学, 医学部, 準教授 (40275053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平原 史樹 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30201734)
宮城 洋平 神奈川県立がんセンター, 臨床研究所腫瘍病理研究室, 技幹 (00254194)
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Keywords | 卵巣癌 / 浸潤・転移 / セリンプロテアーゼ / カリクレイン / 臨床検体 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
ヒトカリクレイン(Human KLK)4,5,6,9,10,11について,臨床検体間における遺伝子発現量比較のために,ABI PRISM 7700 Sequence Detector(ABI)を利用したTaqMan Probe Real-time RT-PCR法の系を確立し,本年度は臨床検体の分析に着手した. 提供者の文書による同意の下,手術検体より得られた卵巣腫瘍組織26検体の各々の組織よりQIAGEN Rneasy KiRNA抽出し,oligo-dT primerを用いてcomplementary DNAを作製,β-actin発現を通常PCRで確認し,RNAの変性が最小限であることを確認した. Real-time PCR法にてHuman KLKサブタイプの遺伝子発現を定量的に解析したところ,KLK4の発現は卵巣癌組織ではほとんど認められないことがわかった.一方でKLK9,10は各種卵巣癌組織において50%以上の頻度で高発現していることが見出された.また,KLK5および6の遺伝子発現は,serous type adenocarcinomaでの発現頻度が高くかつ発現量も多く,clear cell adenocarcinomaでは発現頻度が低い傾向が認められた. 現在,さらに検体数を増やして,上記の組織型別の傾向をさらに詳細に統計的に解析するとともに,患者の臨床進行期や予後との相関,各種臨床データ(腫瘍マーカーなど)との関連についての解析をすすめている.
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