2006 Fiscal Year Annual Research Report
コネキシン異常による難聴発症機序解明のための高分解能分子イメージング
Project/Area Number |
16591720
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 敏弘 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (20275225)
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Keywords | コネキシン / ギャップ結合 / グルコース / 内耳 / 蝸牛 / GLUT / 6-NBDG |
Research Abstract |
われわれはコネキシン(Cx)突然変異による難聴発症にグルコース細胞間輸送の障害が関与するという仮説を立て、これを検証するために前年度に引き続き蝸牛におけるグルコース輸送機構について検討した。 蛍光グルコース誘導体[6-(N-(7-nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino)-6-deoxy-glucose (6-NBDG)]を血中に投与し、蝸牛におけるグルコース輸送を可視化し、さらにギャップ結合阻害剤ヘプタノールとカルベノキソロン投与による6-NBDGの蝸牛内分布の変化について検討した。その結果、ギャップ結合阻害剤投与によってラセン靱帯における6-NBDGの分布が抑制されることが明らかになった。以上の結果よりギャップ結合が蝸牛におけるグルコースの細胞間輸送に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。 これらの結果をまとめ、英文誌への投稿準備を行った。
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