2005 Fiscal Year Annual Research Report
鼻副鼻腔粘膜病態におけるNO-superoxide systemの研究
Project/Area Number |
16591730
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
久松 建一 日本大学, 医学部, 講師 (60165107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧山 清 日本大学, 医学部, 講師 (00139172)
井上 肇 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (60193603)
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Keywords | 鼻粘膜 / 鼻粘膜上皮細胞 / xanthine oxidase / cyclooxigenase-2 / primary cytokines |
Research Abstract |
NO-superoxide systemは生体内で発生するNOとsuperoxideが反応して生ずるperoxynitriteによって細胞障害/傷害を惹起する。この際nitrotyrosine(NT)が生じる。 鼻疾患の手術時に得られた粘膜からヒト鼻粘膜上皮細胞の培養を行い,cytomix(10ng/mL IL-β,10ng/mL TNF-α,10ng/mL IFN-γの混合物)およびcontrolとしてPBSを暴露後のNO-superoxide system関連酵素のmRNAの発現をreal time PCRにて検討した。 その結果、cytomix暴露によって培養ヒト鼻粘膜上皮細胞にiNOS mRNA, XO mRNAおよびcyclooxigenase 2(COX-2)mRNA発現がPBSと比較して著しく増強された。 さらにiNOS, XO, superoxide dismutaseの鼻粘膜における局在を免疫染色により検討した。その結果、下鼻甲介粘膜ではiNosは粘膜上皮細胞、鼻腺細胞、血管内皮細胞、炎症細胞に認められた。一方、副鼻腔粘膜由来の鼻ポリープでは、上皮細胞、炎症細胞に認められた。nitrotyrosineの局在について検討したところ、粘膜上皮細胞、鼻腺細胞、血管内皮細胞、炎症細胞に認められた。 以上から鼻粘膜ではNO-superoxide systemが存在し、粘膜障害/傷害が生じていることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)