2004 Fiscal Year Annual Research Report
経瞳孔温熱療法における血管新生抑制遺伝子の発現解析
Project/Area Number |
16591765
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
森 圭介 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (90251090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 洋子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (30322423)
安斉 要 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (60348240)
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Keywords | 経瞳孔温熱療法 / 血管新生関連遺伝子 / 加齢黄斑変性 / マイクロアレイ / qRT-PCR |
Research Abstract |
当該研究の目的は経瞳孔温熱療法(TTT)により発現される未知の新生血管抑制作用のある遺伝子を同定し、そのメカニズムを解明することにある。そのため、TTTをラットに施行し、網脈絡膜でどのような遺伝子が発現しているmicro-array法で検討し、その結果をreal time PCRにて確認する事を計画した。平成16年度は、マイクロアレイ解析を予定通り行い、終了することができた。 具体的には、Brown Norway RatにTTTを行った。安定してsubthreshold lesionが作成できるように、まず、レーザーパワーの閾値設定を行った。TTT部位は蛍光眼底造影、および組織学的に検討した。続いて、50眼にTTTを直径2mmで計6発(眼底全体にほぼ照射できるように)施行する。これに非照射眼(コントロール)を同数用意し、それぞれtotal RNAを抽出した。total RNAは各群ともおおよそ350から400ug程抽出した。そこからmRNAを抽出し、精製、その後cDNA合成し、ビチオンで標識する。その後、cRNAを精製・抽出し、MgOAcでfragment化する。これをAffymetrix社のGeneChip(マイクロアレイ)にhybridizationさせて、そのシグナルを解析する。これを最低2回繰り返し、解析した。 その結果、合計15種類の遺伝子の有意な発現が観察された。これらの中に、いくつかの血管新生関連遺伝子が含まれており、TTTにより血管新生が遺伝子レベルで制御されている可能性が示された。平成17年度はこのアレイの結果をqRT-PCRで確認する予定である。
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