2004 Fiscal Year Annual Research Report
リコンビナントマイクロプラスミンを用いた糖尿病黄斑浮腫の治療
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16591767
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
田中 稔 順天堂大学, 医学部, 教授 (00053314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 順治 順天堂大学, 医学部, 助手 (30365580)
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Keywords | マイクロプラスミン / 糖尿病 / 糖尿病黄斑症 / 硝子体剥離 / 硝子体手術 / レーザー治療 / 超音波検査 |
Research Abstract |
糖尿病黄斑浮腫は糖尿病の罹患期間の持続により高頻度に発症し、視力低下の大きな原因になる。治療の一つの選択として硝子体手術を行い、後部硝子体剥離を作製することでかなりの改善もしくは病勢の維持が得られるが、手術による合併症もかなりみられることから、Enzymatic Vitreolysisの導入としてRecombinant microplasminを用い、化学的に後部硝子体剥離を作製することを試みた。 基礎実験として、家兎の硝子体腔中に1ml中microplasmin12.5μg及び25μgを含む溶液を注入し、硝子体剥離の有無を超音波Bモードで確認し、毒性の実験として電気生理学的(ERG)及び光学及び電子顕微鏡による観察を行った。観察期間は注入翌日から14日まで、また長期の毒性検査のため90日まで行った。 結果:注入後前房及び前部硝子体腔中に軽度の細胞浸潤をみとめたが、数日で消失した。超音波B-モード検査では、12.5μg注入眼では完全後部硝子体剥離は全例におきなかったが、25μg注入眼では全例で完全後部硝子体剥離が完成した。光学顕微鏡検査では、網膜には異常は認められなかった。走査電子顕微鏡検査では12.5μg注入眼では硝子体線維が内境界膜上にみとめられる症例があったが、25μg注入眼では全例で残存する硝子体はなかった。ERG検査では一過性のa波及びb波の減弱がみとめられたが、1週間後には回復し、90日後では全く正常になっていた。以上から、リコンビナントマイクロプラスミンは後部硝子体剥離を作製するのに有用であり、多少の異物反応が眼内で起きるものの、安全に臨床応用即ち糖尿病黄斑症に対する後部硝子体剥離作製に用いられるものと思われた。
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Research Products
(1 results)