2004 Fiscal Year Annual Research Report
ベーチェット病眼炎症に特異的な遺伝子発現プロファイルの同定およびその機能解析
Project/Area Number |
16591769
|
Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
竹内 大 東京医科大学, 医学部, 講師 (40260939)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
毛塚 剛司 東京医科大学, 医学部, 講師 (00287137)
|
Keywords | ぶどう膜炎 / 自己免疫病 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
東京医科大学倫理委員会で承認された「遺伝子研究に関する説明書」に同意が得られたベーチェット病患者11名、原因不明の非肉芽腫性ぶどう膜炎患者5名、健常者10名の末梢血単核球を用いて、約20,000個の遺伝子発現を解析可能なオリゴマイクロアレイにより網羅的遺伝子発現解析を行った。全体での各遺伝子発現の各群内での平均を比較検討したところ、ベーチェット病患者群において健常者の2倍以上の発現増強を示していた遺伝子は543個、そのうち原因不明非肉芽腫性ぶどう膜炎患者群と共通であったものは204個、原因不明非肉芽腫性ぶどう膜炎患者群の2倍以上の発現増強を示していた遺伝子は218個認められた。この218個のベーチェット病群特異的発現増強遺伝子の中で、6つの遺伝子、ATP-binding cassette, sub-family C (CFTR/MRP), member 3、ATP-binding cassette, sub-family D (ALD), member 2、CD24a antigen、C-type lectin-like receptor 2、cyclin B2、sorbitol dehydrogenase、は、ヒトぶどう膜炎の動物モデルである実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎の末梢T細胞においても他の疾患モデルと比較して特異的に発現増強していた遺伝子と共通のものであった。現在、この7つの遺伝子発現をreal time PCRで確認中である。来年度をこれらの分子の発現をFACSにて解析し、これらの分子を標的とした抗体により、実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎を抑制できるか否か検討する予定である。
|