2006 Fiscal Year Annual Research Report
緑内障発症に関する房水流出路細胞外マトリックスの多面的研究
Project/Area Number |
16591777
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
田原 昭彦 University of Occupational and Environmental Health, Japan, 医学部, 教授 (90117169)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 敏昭 産業医科大学, 医学部, 准教授 (30205140)
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Keywords | 免疫組織化学 / 緑内障 / 線維柱帯 / プロテオグリカン / Bevacizumab / TGF-β2 / matrix metalloproteinase / NMDA受容体 |
Research Abstract |
1.ヒト線維柱帯培養細胞の培養液中に緑内障点眼液であるニプラジロールを加えて培養した後に、培養液に含まれるマトリックスメタロプロテイナーゼ(MMP)およびその代謝酵素(TIMP)をzymography、reverse zymographyで調べた。その結果、コントロールに比較してMMP-2が増加していた。TIMPについては現在実験続行中である。 2.隅角発育異常緑内障、原発開放隅角緑内障眼の手術時に得られた線維柱帯組織のTGF-β2の分布を免疫組織学的に調べた。また、房水中のTGF-β2の量をELISA法で調べた。その結果、両タイプの緑内障の線維柱帯組織にはTGF-β2が分布しており、緑内障ではTGF-β2の染色性が強いように思われた。房水中のTGF-β2の量は、コントロールの白内障眼に比較して緑内障眼で増加していた。 3.アフリカツメガエルの卵細胞を使用して、緑内障点眼治療薬であるラタノプロストのアポトーシス抑制作用を調べた。その結果ラタノプロストはNMDA受容体を介したアポトーシス抑制作用を有しないことが分かった。 4.Bevacizumabを硝子体内注入した血管新生緑内障眼の手術時に摘出された線維柱帯標本を形態学的、免疫組織学的に検索して、注入していない群に比較してVEGFが減少しているようである。
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Research Products
(5 results)