2005 Fiscal Year Annual Research Report
創傷治癒におけるEGFfamilyによる自然免疫抑制に関する研究
Project/Area Number |
16591794
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
中岡 啓喜 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30172266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白方 裕司 愛媛大学, 医学部, 講師 (50226320)
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Keywords | EGF family / 抗菌ペプチド / RT-PCR / Real-time PCR |
Research Abstract |
創傷モデルの作成および抗菌ペプチドの発現の観察 (1)マウス背部皮膚にpunch biopsyの器具を用いて、直径8mm大の皮下組織に達する創傷を作成した。 (2)創傷作成後、6hr、12hr、24hr、2日、3日、4日、7日後に創傷部皮膚を採取した。 (3)採取した標本は、それぞれ半切しホルマリン固定標本と凍結標本として保存し、薄切標本を作製した。 (4)ホルマリン固定標本はH-E染色で、凍結標本は抗マウスβデフェンシン(anti-mBD)-1、2、4、6および抗CRAMP抗体を用いて免疫組織化学染色で検討した。 (5)mBD-1およびmBD-4は創傷作成後6時間から2日後まで作成した創傷周囲の真皮に発現を認めた。CRAMPは創傷作成後6時間から4日目まで創傷周囲真皮および辺縁表皮に発現していた。mBD-6は創傷周辺の表皮および毛包に6時間から3日目まで発現を認めた。mBD-2は創傷周辺の真皮、表皮、毛包全体に発現しており3日目まで持続していた。 (6)この結果をまとめると、マウスにおける抗菌ペプチドのうちmBD-2は創傷発生後周辺組織全体に発現するが、その他の抗菌ペプチドは創傷極周辺の真皮あるいは毛包を含む表皮のみに発現していると考えられた。これら抗菌ペプチドの発現期間は創傷発生直後からおおむね2日ないし4日までの間であると考えられた。
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Research Products
(6 results)