2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16591798
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
小室 裕造 順天堂大学, 医学部, 助教授 (90306928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 克光知 順天堂大学, 医学部, 助手 (90365643)
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Keywords | 骨延長術 / 延長器 / ポリ乳酸 / 生体吸収性 / 頭蓋骨 / 家兎 |
Research Abstract |
骨延長器を用いた骨延長法(distraction osteogenesis)は、近年頭蓋縫合早期癒合症(craniosynostosis)などの頭蓋骨形態異常の治療に用いられるようになった。現在臨床で行っている骨延長法ではチタン製の延長器を用いており、延長終了時に延長器を抜去する手術が必要であり患者の負担が大きい。そこでわれわれは抜去手術が不要な生体吸収性の材料で延長器を試作した。現在家兎頭蓋骨を用いた実験を行っている。 第一段階として、生体吸収性のポリ乳酸を材料とする延長器を試作して家兎の頭蓋骨で延長実験を行った。ます予備実験として家兎の頭蓋骨を安全に骨切りするための骨切り線の設定、延長器の装着部位につき検討を加えた。その上で本実験を開始したが、延長器の強度に問題があり延長途中で破損してしまう例が多かった。そこで器具の厚みを増した改良型をさらに試作し、現在埋め込み延長実験を行っているところである。現時点では頭蓋骨の延長が問題なく行なえることを示すことができ、臨床応用に向けての第一歩を踏み出すことができたと考える。今後さらに例数を増やし骨延長部の骨新生の経過および周囲の組織反応などを観察し、さらに長期モデルの作成にもとりかかる予定である。現在までの結果は、第13回日本形成外科学会基礎学術集会(浦安)およびThe 5th Asian Pacific Craniofacial Association Conference(Seoul)において発表した。
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