2005 Fiscal Year Annual Research Report
内分泌攪乱物質およびエストロジェンによる外分泌腺障害成立機序の解明
Project/Area Number |
16591846
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
井上 裕子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (50367306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美島 健二 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (50275343)
山田 耕一 鶴見大学, 歯学部, 助手 (60367307)
坪田 一男 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40163878)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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Keywords | エストロゲン / 環境ホルモン / EBウイルス |
Research Abstract |
エストロゲンならびに、環境ホルモンによるEBウイルス(EBV)再活性化の評価の感度を上げるため、ZEBRAのプロモータコンストラクト(pZp-Luc)を恒常的に発現している細胞株をB95-8細胞より樹立した。エストロゲンによるpZp-Lucの抑制作用が、エストロゲンレセプターを介したものか否かを確認するために、種々のエストロゲンレセプターの拮抗薬用いて検討を行った。その結果、ICI、タモキシフェン、ラロキシフェンにより、pZp-Lucの活性は抑制されなかった。次にGPRを介したシグナルによりエストロゲンがZEBRAのプロモータ活性を抑制する可能性について検討を行った。TPA刺激を施したpZp-552-Lucの細胞株をエストロゲンで処理をすると、その30分後にはTPAによるpZp-552-Lucの活性が抑制されることが確認できた。現在、GPR30のアンチセンスオリゴを作用させることによりエストロゲンの作用が抑制されるか否かを確認している。アンチセンスオリゴによるGPR30の発現抑制はノーザンブロッティグにより確認を行っている(本年度購入したマルチダイザーオーブンを使用)。また、環境ホルモンによるpZp-lucの活性化へ与える影響について、EBV感染B細胞株ならびに、唾液腺上皮細胞株のHSG、HSY細胞へpZp-552-Lucを遺伝子導入して、検討を行った。その結果、B細胞株では環境ホルモンはpZp-Lucの活性化に影響を与えなかったが、HSGおよびHSY細胞では3-メチルコレントレンおよび2,3,7,8-テトラクロロディベンゾ-p-ダイオキシンによりpZp-Lucは活性化した。これらのことから、環境ホルモンは唾液腺上皮細胞において、単独でEBVを活性化する可能性が示唆された。
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