2004 Fiscal Year Annual Research Report
口腔内組織由来培養細胞におけるets遺伝子の発現機構
Project/Area Number |
16591895
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松本 裕子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50221594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 彰 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70102564)
秋元 芳明 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (10147720)
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Keywords | ESE-3 / PMA / HO-1-N-1 cell / 口腔扁平上皮癌由来上皮様細胞 |
Research Abstract |
口腔上皮細胞の細胞内情報伝達系における特性を明らかにし,さらに,細胞増殖や炎症との関係を明らかにすることは多くの歯周疾患の発症機序の解明と新規薬物療法の開発の可能性につながると期待される。本研究では口腔上皮細胞におけるEts gene family,特にepithelium-specific ets transcription factorの発現と役割について検討する。その第一段階として,本年度は口腔扁平上皮癌由来上皮様細胞(HO-1-N-1)におけるEpithelium-specific Ets factor, family member-3(ESE-3)の発現について検討した。ヒト歯肉線維芽細胞ではESE-3 mRNAの発現は認められなかったが,HO-1-N-1細胞でESE-3 mRNAの発現が認められた。また,EGFやTGFβではESE-3 mRNAの増加は認められなかったが,phorbol 12-myristate 13-acetate (PMA)では顕著なESE-3 mRNAの増加が認められた。さらに,PMAによって増加したESE-3 mRNAはprotein kinase C (PKC) inhibitor (bisindolylmaleimide, BIS)やMEK1/2 inhibitor (U0126)によって顕著に抑制された。したがって,HO-1-N-1細胞においてESE-3はPKCが活性化されることにより増加し,MEK1/2 pathwayを介する経路によって発現することが示唆された。
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