2006 Fiscal Year Annual Research Report
口腔内組織由来培養細胞におけるets遺伝子の発現機構
Project/Area Number |
16591895
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松本 裕子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50221594)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 彰 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70102564)
秋元 芳明 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (10147720)
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Keywords | ESE / HO-1-N-1細胞 / 口腔扁平上皮癌由来上皮様細胞 / 転写因子 / IL-1α / IL-1β |
Research Abstract |
我々はこれまでに歯肉線維芽細胞の細胞内情報伝達系における特性について検討してきたが,口腔内組織の上皮細胞とのインターラクションを考える上で,同様に口腔上皮細胞の細胞内情報伝達系における特性を明らかにすることは重要である。さらに,それらと細胞増殖,炎症との関係を明らかにすることは,多くの歯周疾患の発症機序の解明と新規薬物療法の開発の可能性につながると期待される。本研究では口腔上皮細胞におけるEts gene family,特にEpithelium-specific ets transcription factorと炎症性因子との関係について検討した。口腔扁平上皮癌由来上皮様細胞(HO-1-N-1細胞)におけるEpithelium-specific ets transcription factor, family member-1,-2,-3(ESE-1,-2,-3)の発現について検討したところ,HO-1-N-1細胞ではESE-1,-2,-3,いずれにおいてもbasal levelにおいてmRNAの発現が認められた。しかしながら,IL-1α(5ng/ml)やIL-1β(5ng/ml)によってESE-3 mRNA量は増加したが,ESE-1,-2mRNA量には変化が見られなかった。したがって,HO-1-N-1細胞においてESE-1,-2に比較してESE-3は炎症の過程において,より重要な役割を有している可能性が示唆された。
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