2006 Fiscal Year Annual Research Report
耐久性と生体親和性に優れたガラス繊維で強化した支台築造用ポストの開発
Project/Area Number |
16591966
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 雅博 千葉工業大学, 工学部, 教授 (20083868)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 和明 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90255159)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (90175430)
今 政幸 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (80116813)
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Keywords | 支台築造 / ファイバーポスト / ガラス繊維 / 曲げ特性 / 成形法 |
Research Abstract |
Na_2O-K_2O-CaO-ZrO_2-SiO_2系ガラス繊維とポリメタクリレートを複合したファイバーポスト(CZポストと略す)を引抜き法および連続加熱重合法で成形して,曲げ特性を調べて,さらにサーマルサイクル試験および温水浸漬試験を行ない耐久性について昨年に続いて詳細に調べた.引抜き法で成形したCZポストの曲げ弾性係数(E)はガラス繊維体積含有率(V_f)を大とすると直線的に大となり,V_f40%では31.5GPaであり,EとV_fの関係はE=0.71V_f+3.1であった.ポストの曲げ強さはV_f40%で670MPaであった.また,CZポストのサーマルサイクル試験(試験回数20000回)の曲げ弾性係数は31.1GPaとなり,その変化率は98.7%であった.温水浸漬試験(60℃,20日間浸漬)の曲げ弾性係数は30.3GPaとなり,その変化率は96.2%であった.いずれの耐久性試験でも曲げ弾性係数はほとんど変化しなかった.連続加熱重合法で成形したポストの曲げ弾性係数もV_fを大とすると直線的に大となり,V_f40%では28.1GPaであり,EとV_fの関係はE=0.65V_f+3.1であった.ポストの曲げ強さはV_f40%で805.3MPaであった.また,ポストのサーマルサイクル試験の曲げ弾性係数は29.7GPaとなり,その変化率は100%であった.温水浸漬試験の曲げ弾性係数は27.7GPaとなり,その変化率は99%であった.いずれの耐久性試験でも曲げ弾性係数はほとんど変化しなかった.以上,CZポストの弾性係数は金属ポストに比較して象牙質に近似しているのでポストとして実用の可能性が示唆された.
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Research Products
(4 results)