2004 Fiscal Year Annual Research Report
エナメル基質由来物質の効果の限界と歯牙移植再植における適切な使用方法に関する研究
Project/Area Number |
16591982
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
濱本 宜興 山形大学, 医学部, 講師 (40231526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 信夫 山形大学, 医学部, 教授 (40085808)
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Keywords | エナメル基質由来物質 / 歯牙移植 / 歯根膜再生 / エナメル上皮腫 / MNU / ラット / 歯原性石灰化上皮腫 |
Research Abstract |
平成16年度に行った臨床研究 「The use of Enamel Matrix Derivatives (Emdogain^R) for improvement of probing attachment level of the autotransplanted teeth.」 概要 エナメル基質由来物質は歯周外科手術後の歯根膜再生に対しては効果が認められているが、歯牙移植後の歯根膜再生に対しては不明な点が多い。そこで歯牙挺出により歯根が露出し、健全な歯根膜が残存する部分が少ない歯を移植歯として使用するとき、エナメル基質由来物質が露出歯根面上において歯根膜再生を誘導できるか否かを検討した。2症例において臨床応用を実施したところ、付着レベルprobing attachment levelが改善し、歯根膜再生が認められた。移植歯はブリッジの支台歯として利用され、義歯を使用する必要がなくなった患者は満足した。 平成16年度に行った動物実験研究 「Production of amelogenin by the experimentally induced odontogenic tumor and the normal odontogenic epithelia in rat mandibles」 概要 エナメル基質とそれを産生するエナメル上皮細胞の生物学的特性を明らかにする目的で、エナメル上皮細胞にMNUを用いて化学的刺激を与えた。その結果、エナメル上皮細胞は増殖し、エナメル上皮腫や歯原性石灰化上皮腫を形成した。この実験誘発腫瘍のエナメル基質産生機能は由来細胞の機能を反映しており、歯原性腫瘍の由来を検討する際に有益な所見が得られた。 以上の研究成果は現在論文発表準備中である。
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