2005 Fiscal Year Annual Research Report
エナメル基質由来物質の効果の限界と歯牙移植再植における適切な使用方法に関する研究
Project/Area Number |
16591982
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
濱本 宜興 山形大学, 医学部, 講師 (40231526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 晃治 山形大学, 医学部, 講師 (80282226)
櫻井 博理 山形大学, 医学部附属病院, 助手 (50333977)
秋場 克己 山形大学, 医学部附属病院, 助手 (00396558)
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Keywords | エナメル基質由来物質 / 歯牙移植 / 歯根膜再生 / エナメル上皮腫 / MNU / ラット / 歯原性石灰化上皮腫 |
Research Abstract |
平成17年度に行った臨床研究 「The use of Enamel Matrix Derivatives (Emdogain^R ) for improvement of probing attachment level of the autotransplanted teeth.」 概要 歯根が露出し、健全な歯根膜が残存する部分が少ない歯を移植歯として使用する場合において、エナメル基質由来物質が露出歯根面上における歯根膜の再生を誘導できるか否かを検討した。その結果、歯周ポケットは正常範囲内で、付着レベルprobing attachment levelは改善し、露出歯根部における歯根膜再生が認められた。2年以上経過観察したが、明らかな歯根吸収像は認められなかった。移植歯はブリッジの支台歯として利用され、義歯を使用する必要がなくなった患者は満足した。 平成17年度に行った動物実験研究 「Production of amelogenin by the experimentally induced odontogenic tumor and the normal odontogenic epithelia in rat mandibles」 概要 MNUを下顎骨上に局所投与することにより歯原性腫瘍を誘導した。顎骨内のエナメル上皮細胞は増殖し、エナメル上皮腫を形成した。エナメル上皮細胞の分泌物であるアメロジェニンに対する免疫組織化学染色を行うと、母細胞がエナメル基質を分泌する場合は、それから誘導された実験誘発腫瘍においても陽性反応の局在が観察された。歯原性腫瘍のエナメル基質産生機能は、由来細胞の機能を反映している可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)