2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16592034
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
真鍋 庸三 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (90248550)
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Keywords | α2-Agonist / 下歯槽神経ブロック / 局所麻酔効果 / 循環動態 / 自律神経活動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、α_2-Agonist(クロニジン)経口投与を下歯槽神経ブロックに併用した場合に局所麻酔薬(2%リドカイン、3%メピバカイン)の局所麻酔効果の増強および延長の程度について検討するとともに、その副作用について明らかにすることであった。しかし、本邦においても平成16年5月より静注用のα_2-Agonist(デクスメデトミジン)が発売され使用可能となったので、これを添加した局所麻酔薬の効果についても検討することとした。クロニジンがα_2受容体のPartial agonistであるのに対し、デクスメデトミジンはFull agonistであり、より強力な効果が期待できる。さらに、α_2-Agonistは、交感神経終末のα_2受容体に作用し、終末からのノルエピネフリンの放出を抑え、交感神経の活動性を抑制するとされているので、これらの薬剤による下歯槽神経ブロック時の脈波・コロトコフ音記録計GP-303を用いた循環動態の測定のみではなく、自律神経活動の変化にも注目し、gmviewIIを用いて心電図R-R間隔および非観血的連続血圧測定装置より得られた収縮期血圧の変動をスペクトル解析することとした。これら全ての研究内容を施行することに対する倫理委員会の認可がおり、研究に必要な機器の整備も完了したので、現在ボランティアを募集している。予備実験として行った2%リドカインと3%メピバカインによる下歯槽神経ブロックの効果時間の比較検討結果は、日本歯科麻酔学会総会において発表し、現在日本歯科麻酔学会雑誌に投稿中である。
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