2004 Fiscal Year Annual Research Report
二次口蓋融合時における口蓋上皮の上皮-間葉トランスフォーメーションの解明
Project/Area Number |
16592055
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中嶋 昭 日本大学, 歯学部, 助手 (50297842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
磯川 桂太郎 日本大学, 歯学部, 講師 (50168283)
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Keywords | Mesial edge of epithelium / plaltal fusion / trandforming growth factor / epithelial / mesenchyme / transformation |
Research Abstract |
Two-component Wnt-Cre/R26Rのdouble transgenicマウス(Jiang et al., 2000; Chai et al., 2000)は、Cranial Neural Crest (CNC)細胞由来の間葉組織をβ-gal(+)として染色できる。そこで、Wnt-Cre/R26Rマウスを使用し、1)CNC由来の間葉組織のマーカーとしてβ-gal染色を行い、2)MEEの上皮マーカーとしてDiI染色、および3)上皮のマーカーとしてMEEに関係が深いと報告されている遺伝子(TGF-β3およびTβR-III)の免疫染色による細胞の発現パターンについて三重染色法の重ね合わせにてEMT由来のMEEについて検討を行った。 胎生14日目のWnt1/R26Rマウス頭部を摘出し、0.025%DiI solution(in normal saline with 1% ethanol)に30分浸透させる。その後、in vitro organ cultureを行う。なお、organ cultureは、37℃、5% CO_2-air atmosphereの環境下で行った。 採取した資料は、凍結包埋後、本学解剖学教室所有のクライオスタットにて凍結切片を作製する。DiI染色の行われている凍結切片は、次に通法に従いβ-gal染色を行う。続いて、同一試料にてKeratin、TGF-β3およびTβR-IIIの免疫染色を行った。 その結果、口蓋融合後のmesencyme cellは,b-gal(+)(CNC-derived),b-gal(-)/DiI(-)(non-CNC derived),b-gal(-)/DiI(+)(transdifferentiated MEE cell)として、3つのpopulationに分類することが出来た。さらに、b-gal(-)/DiI(+)mesenchymeは、融合中にはTGF-b3(+)/TbR-III(+)/Keratin(+)であったが、融合後には、TbR-IIIおよびKeratinのexpressionは(-)となった。したがって、融合後のb-gal(-)/DiI(+)のcell populationは、epithelia1-mesenchyme transformationの結果であることが明らかとなった。
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