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2005 Fiscal Year Annual Research Report

歯周病と動脈硬化症に関する臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 16592069
Research InstitutionKYUSHU UNIVERSITY

Principal Investigator

濱地 貴文  九州大学, 大学病院, 講師 (80198811)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤瀬 修  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (40315099)
前田 勝正  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117243)
三浦 真由美  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (00404054)
笹栗 俊之  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30261209)
藤井 弘二  九州大学, 大学病院, 講師 (40209002)
Keywords歯周病 / 動脈硬化症 / 歯周病原細菌 / 総頸動脈内膜中膜複合体 / Porphyromonas gingivalis
Research Abstract

歯周病と心臓血管疾患との疫学的関連性が横断的研究、ケースコントロール研究、縦断的研究により分析されている。歯周病の臨床所見と心臓血管系の障害との関連性が示唆されているが、直接的に理解しやすい動脈硬化の検査ではなく、心臓血管疾患の症状に焦点を当てている報告が多い。本研究では、歯周病患者の動脈硬化症の指標を検討することで、歯周病と動脈硬化の関連性を明らかにすることを目的とした。歯周病は歯周病原細菌が原因で起こる感染症であり、歯周炎局所の歯周病原細菌が血流に乗ってアテロームの形成に関与する事が考えられる。そこで、高血圧症または高脂血症の歯周病患者の歯周炎局所の歯周病原細菌の検出について検討した。Porphyromonas gingivalis, Actinobacillus actinomycetemcomitans, Tannerella forsythiaに特異的なPCRプライマーを用いて歯肉組織中の歯周病原細菌の検出を行った。歯周外科時に採取した歯肉組織より、Porphyromonas gingivalisが最も高頻度に検出され、次いでTannerella forsythiaが多く検出された、それぞれの検出率は、87.5%、58.3%であった。また、高血圧と診断された歯周病患者の動脈硬化度を評価するために、超音波診断装置を用いて総頸動脈内膜中膜複合体厚さ、血管内皮依存性拡張反応を測定した。6mm以上の歯周ポケットを有する重度の歯周炎に罹患した患者においては、総頸動脈内膜中膜複合体の肥厚が認められ、4mmから6mmの歯周ポケットを有する中等度の歯周炎患者では、総頸動脈内膜中膜複合体の肥厚は認められないか、あるいは軽度であった。アテローム病変部位で、Porphyromonas gingivalisが検出されたという報告があることから、歯周局所に感染した歯周病原細菌が、血流に乗り、動脈血管壁に達し、アテローム形成に関与している事が示唆された。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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