2005 Fiscal Year Annual Research Report
唾液中のラクトフェリン量-歯周病リスクファクターに関する研究-
Project/Area Number |
16592084
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
兼平 孝 北海道大学, 病院, 講師 (90194935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 学 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (40157904)
高橋 大郎 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80312370)
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Keywords | 唾液 / ラクトフェリン / 歯周病 / 個人差 |
Research Abstract |
歯周病における個人の罹患性(ペリオリスク)を調べるために、平成16〜18年の3年間で、我々の所属する施設の外来またはフィールドにおいて、200名前後の健常者または歯周病に罹患した被検者から唾液を採取して、総タンパク質量、ラクトフェリンを定量する予定である。 得られた唾液中のラクトフェリン量を統計的に処理し、歯周病罹患の有無により有意な差が認められるか、個人のラクトフェリン量からペリオリスクが判定可能かどうかを調べるのが本研究の目的である。 本課題が採択されてから、平成17年度末までに 1)北海道大学病院歯科診療センター保存系歯科診療室において、本研究への参加に承諾の得られた外来患者から全唾液の採取を開始し、現在までに125人分の検体を得ることができた。平成18年度は、さらに50名から唾液を採取する予定である。 2)唾液中のラクトフェリン量については、0.84±0.55μg/ml(最小値0.09μg/ml、最大値1.93μg/ml)。唾液タンパク質1mgあたりに換算すると1.78±1.57μg(最小値0.15μg、最大値10.5μg)と個人差が大きかった。 3)唾液中のラクトフェリン量と歯周病との間には、有意な相関が認められるか否かはまだ不明である。今後は様々な統計解析法を駆使して、更に調べる予定である。
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