2004 Fiscal Year Annual Research Report
福岡県85歳追跡調査における咀嚼能力・現在歯数と、痴呆および動脈硬化の関係
Project/Area Number |
16592092
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
福原 正代 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (90360057)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (80244789)
高田 豊 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40163208)
秋房 住郎 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40295861)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 助手 (50316155)
脇坂 正則 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (60274437)
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Keywords | 高齢者 / 咀噛能力 / 認知症(痴呆) / 動脈硬化 |
Research Abstract |
福岡県内の都市部、農村部、郊外部を含む9市町村に在住する大正6年生まれ(1917)の人を対象に、平成10年80歳時に口腔状況と全身状態の調査をおこなった(福岡県8020調査)。この福岡県8020調査の受診者を対象とし、平成15年、85歳時の口腔状況、全身状態、および予後調査を施行した。Mini-Mental State Examination(MMSE)を用い認知機能を調査した。口腔健診には、現在歯数、咀嚼食品数を含んでいる。咀噛能力は以下の15食品の咀嚼可能食品数で表現した(ピーナッツ、たくわん、堅焼きせんべい、フランスパン、ビーフステーキ、酢だこ、らっきょう、貝柱の干物、するめ、イカの刺身、こんにゃく、ちくわ、ごはん、まぐろの刺身、うなぎの蒲焼き)。現在歯数・咀嚼状態と、認知症(認知機能障害)の関係を検討した。 受診者207名のうち205名(男性88名、女性117名)でMMSEを施行した。MMSE得点は23.8±0.3点(30点満点、平均±標準誤差)で、性差はなかった。MMSE得点は24点以上が正常とされているが、MMSE24点以上の達成率は62.4%であった。現在歯数は7.3±0.6本で、咀嚼可能食品数は10.7±0.3であった。MMSE得点と現在歯数の間には有意な相関はなかった。一方、MMSE得点と、咀嚼食品数の間には正の相関の傾向があった(相関係数0.12、p=0.08)。咀嚼食品数を0-4、5-9、10-14、15の4群にわけると、それぞれの群のMMSE得点は、22.7±1.3点、23.6±0.7点、23.9±0.5点、24.4±0.5点であった。 口腔衛生状況を改善し咀嚼能力を保つことで、認知症が少なくなる可能性が示唆された。仮に自分の歯がなくても、義歯をつけていれば、.咀噛できる食品数が多く、認知症が少なくなる可能性がある。
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Research Products
(6 results)