2004 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の医療機関への受診行動と選好要因に関する研究-看護サービスの質向上の要素-
Project/Area Number |
16592107
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大津 廣子 岐阜大学, 医学部, 教授 (70269637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大日 廉史 国立感染症研究所, 感染症情報センター, 主任研究官 (60223757)
足立 みゆき 岐阜大学, 医学部, 助手 (20263494)
渡邉 亜紀子 岐阜大学, 医学部, 助手 (00362153)
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Keywords | 看護サービスの質 / 受診行動 / コンジョイント分析 |
Research Abstract |
1、目的 高齢者が看護サービスの質をサービスの価絡にどのように反映するのかという視点から、看護サービスの質向上に必要な要素を明らかにするために、コンジョイント分折手法を用いて高齢者の受診行動と選好要因について分析することが本研究の目的である。 2、研究方法 (1)先行研究、関連文献の分析を行い、病院や一般診療所へ受診した場合の看護サービス内容を含めたシナリオを作成した。(2)シナリオをもとに仮想的質問内容を作成し、予備調査の実施後、調査表の調整を行い、最終的に調査表を作成した。(3)岐阜大学医学倫理委員会に研究計画書を提出し、倫理審査を受け了承された。(4)(株)日本統計調査に調査対象者の無作為抽出と、調査の了解が得られた対象者に調査票の郵送、回収を依頼し調査を実施した。調査期間は2005年1月5日〜1月31日である。 3、結果 回収率は75%である。対象者の属性をみると、男性48.7%、女性51.2%である。平均年齢は59.4歳(SD5.97)である。この3ヶ月間に病院や診療所に行った者は66.5%、行かなかった者は33.5%であり、病院に行った者の病気は、循環器系の疾患(高血圧、狭心症、心筋梗塞など)が43.0%と最も多く、ついで内分泌系の疾患(糖尿病、ホルモンバランス異常など)が11.9%である。病院や診療所を選ぶ理由の第1位として最も多かった理由は、「診断や治療が的確である(38.1%)」であり、第2位は「医師の対応が親切である(21.8%)」である。第3位は「看護師が検査や治療に対する十分な説明をしてくれる(13.9%)」であり、「看護師が安全で確実な技術をもっている」という理由を優先している者は少ない傾向である。
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