2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護情報学における研究・技術者を養成する為の大学院前期課程教育カリキュラムの研究
Project/Area Number |
16592109
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
石垣 恭子 島根大学, 医学部, 教授 (20253619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水流 聡子 東京大学, 工学部, 助教授 (80177328)
東 ますみ 兵庫県立大学, 大学院・応用情報科学研究科, 助教授 (50310743)
高見 美樹 島根大学, 医学部, 助手 (10335565)
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Keywords | 看護情報学 / 情報システム / 大学院 / 前期課程 / 教育カリキュラム |
Research Abstract |
今年度の研究では、看護情報学を専攻した大学院(前期課程)に求められる人材にについての調査を行った。企業における人材ニーズ調査については、各企業における看護システムの開発状況について調査を行い、現在、調査対象企業の選定を行なっている。また、地域において求められる人材については、調査を市町村及び県・保健所における保健師業務関連課に勤務する課長、又は人事を司る担当者を対象に調査を行った。 調査内容は、保健師資格の有無、保健師業務へのコンピュータ導入状況、コンピュータや情報システムに専門的な知識を持った保健師の必要性と、必要とされる能力について、面接による聞き取り調査を行った。 その結果、市町村においては、ワープロソフトや電子メールの使用、プレゼンテーションソフトの使用が可能な能力を持つ保健師を求めており、住民に対して情報提供をする際や保健師活動にコンピュータを使用できる能力を求めている傾向が強かった。また、統計ソフトについては、使用が可能な能力を持っ保健師を求めており、住民データや保健活動評価に向けた分析ができる能力を求めていた。さらに、情報システムの専門的な知識については、必要と回答した者は少なかった。 県・保健所においては、前述した能力に加えて、統計ソフトを使用し、収集されたデータを分析し、事業を評価できる能力を求めていた。また、情報システムについての知識を持った保健師については、情報発信ツールの開発やTV会議システムについて利用することができる能力を求めていた。しかし、「企画情報課などに配置し、県に一人で良い」と数の必要性は少ないとし、プログラミングやシステム開発などの能力について求めているとする意見は少なかった。
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