2005 Fiscal Year Annual Research Report
虚血性心疾患患者の療養行動支援のための身体活動評価スケールの開発
Project/Area Number |
16592144
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
宮脇 郁子 神戸大学, 医学部, 助教授 (80209957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩谷 英之 神戸大学, 医学部, 助教授 (00294231)
傳 秋光 神戸大学, 医学部, 教授 (40143945)
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Keywords | 虚血性心疾患 / 2型糖尿病 / 身体活動 / 自己管理行動 / 評価スケール |
Research Abstract |
今年度は、身体活動評価スケールの質問紙案を作成するために、昨年度の虚血性心疾患患者(男性26名、女性24名)に加えて、虚血性心疾患の重大な冠危険因子である糖尿病を有する2型糖尿病患者への療養行動支援にも有効な身体活動評価スケールを開発するために、運動制限のない2型糖尿病患者21名を対象に、身体活動内容とそれらを継続するための工夫(身体活動に関する自己管理行動)について半構成的面接を行った。また、5名の2型糖尿病患者へのプレテスト、ならびに運動療法における専門家の意見をもとに、以下の質問紙案を作成した。 1.虚血性心疾患および2型糖尿病患者への身体活動に関する自己管理行動についての半構成面接を行い、内容を整理分類した結果、以下の領域に分類できた。日常生活に運動を取り入れるための工夫は、(1)日常生活での身体活動を「運動」であると意識して行う、(2)日常生活での歩行の距離を伸ばす、日常生活での活動強度を高めるの3領域に分類できた。身体活動を継続するための工夫は、(1)運動に対する動機付けを高める、(2)運動を行うことに関する負担を減らすの2領域に、身体活動の障碍への対処するための工夫は、運動量を少ないときの対処(環境的要因、患者の要因、他の自己管理行動との関係)に分類できた。 2.1.の手続きにより作成した質問紙案について、プレテストを実施した結果、回答に要する時間は15分〜20分であった。プレテストならびに専門家による検討をもとに、ワーディングの検討および質問内容の表現を修正した。 なお、18年3月より本調査として、外来通院中の運動制限がない2型糖尿病患者(虚血性疾患合併例を含む)200名(男女各100名)を対象に、1)身体活動に関する自己管理行動質問紙案、2)身体活動量(国際標準化身体活動質問紙、ライフコーダーEXによる)、3)エネルギー代謝率(メタヴァインによる)、3)患者背景の調査を実施中である。
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Research Products
(1 results)