2007 Fiscal Year Annual Research Report
医療的ケアが必要な子どもの在宅ケアにおける家族支援ネットワークの構築に関する研究
Project/Area Number |
16592148
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
矢田 昭子 Shimane University, 医学部, 講師 (70335553)
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Keywords | 医療的ケア / 子ども / 在宅療養 / 家族 / ネットワーク / 在宅支援ファイル |
Research Abstract |
1.医療的ケアが必要な子どもの家族支援のネットワークの構築し、行った支援の有効性の評価 1)交流会:年2回開催した結果、家族は医療的ケアの必要な子どもと離れて母親同士、父親同士の交流ができてよかった、ボランティアも子どもの様子や家族の思いを理解する場となり多くを学んでいた。また、家族は交流会をきっかけにセルプヘルプグループ「がんがーるの会」を立ち上げ、月1回集まり交流を深めている。 2)家族の支援ファイル:支援ファイルの作成数は増加したが、内容の充実に差が見られた。そのために満足度の高い家族もあれば、不満が残った家族もあった。これは異動などで支援者が替わったことで活用方法がわからなかったことも原因であった。 3)事例検討会:医療、保健、福祉、教育(保育)、家族が参加した事例検討会の有効性について、事例毎に調査をした結果、家族は相談窓口が明確になり相談しやすい、たくさんの人に支援してもらっていると安心などの意見があった。それぞれの専門家は検討会に参加することで子どもと家族の全体の様子がわかり、役割が明確になったなどの意見があった。 2.課題 医療的ケアが必要な子どもの家族支援のネットワークのシステムはできたが、運用で課題が残ったので支援者の教育を行い、交流会、事例検討会などを行う必要がある。
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