2006 Fiscal Year Annual Research Report
子ども虐待予防に向けた臨床判断プロセスに基づく看護援助モデルの開発
Project/Area Number |
16592164
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大平 光子 Osaka Prefecture University, 看護学部, 助教授 (90249607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町浦 美智子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70135739)
上野 昌江 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70264827)
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Keywords | 子ども虐待予防 / 臨床判断プロセス / 周産期 / アセスメント / 看護援助方法 |
Research Abstract |
平成18年度は一般看護職者が記述した子ども虐待予防に関するアセスメント指標および看護援助方法指針の活用と評価に関するデータ分析を行ない、一般看護職者に実践および評価してもらったアセスメント指標と看護援助指針から子ども虐待予防に向けた看護援助モデルを創出することを目的として研究に取り組んだ。 子ども虐待予防に関心を持つ看護職者と子ども虐待予防に特別に高い関心を持っていない看護職者を対象として、アセスメント指標を活用したアセスメントおよび看護援助内容の記述を実施した。加えて、アセスメント指標を活用してアセスメントした結果および成果と感想についてインタビューを実施した。 一般看護職者によって、臨床場面において気がかりのある事例に遭遇した時に、アセスメント指標および看護援助方法指針を活用したことにより、概ね、気がかりのある事例と積極的に関わることができ、その結果、「気がかり」の内容や原因を探索することにつながっていた。また、気がかりを他の看護職者に伝達するなどの行動が取られていた。 子ども虐待予防においては、子ども虐待予防の視点で「気がかり」を持ったときに、継続的に関わることによって、また、系統的なアセスメントによって「気がかり」の内容や原因を見極め、その対象を見守ることが重要である。この点において、この研究で用いたアセスメント指標は臨床の場でも活用可能であると考えられる。 しかしながら、一般看護職者からの協力を得ることが困難であり、また「気がかりのある事例に遭遇」する機会が少ないため、データ収集が困難であった。アセスメント指標および看護援助指針の返送が大幅に遅れたため、データ分析途中のものがあるため、引き続き分析中である。このため、成果の公表については今しばらく見合わせたい。なお、公表を見合わせる期間は8月末までを予定している。
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