2004 Fiscal Year Annual Research Report
ハイリスク児をもつ家族に対する心理教育的アプローチによる育児支援-グループ心理療法による効果の検討-
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16592173
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Research Institution | Osaka Prefectual College of Nursing |
Principal Investigator |
中山 美由紀 公立大学法人大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70327451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末原 紀美代 公立大学法人大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90112044)
山中 久美子 公立大学法人大阪府立大学, 看護学部, 教授 (00030023)
森川 香織 公立大学法人大阪府立大学, 看護学部, 助手 (90347394)
工藤 里香 公立大学法人大阪府立大学, 看護学部, 助手 (80364032)
古山 美穂 公立大学法人大阪府立大学, 看護学部, 助手 (40290366)
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Keywords | ハイリスク児 / NICU / 家族看護 / 育児支援 / 妊娠期の夫婦関係 / 家族発達 |
Research Abstract |
低出生体重児に代表されるハイリスク児をもつ親は、出産直後から、NICUの中で親子関係を形成していかなければならない。この時期に家族の新しい発達課題の転換が求められるが、この転換がうまくいかないことより、家族は危機に陥りやすいといわれている。低出生体重児の出産という危機を乗り超えるためには、家族の成長のプロセス支援する家族看護が重要である。本研究の本年度の課題として、ハイリスク児をもつ家族に対する看護の実際や有効な援助方法の検討を行うための調査準備のため、(1)国内外の実践報告及びその理論的根拠となっている学術書等の情報収集(2)看護者に対する調査の準備段階として、フォーカスグループディスカッションを行い、ハイリスク児をもつ家族について困難を感じる要因、問題点、家族への看護において必要な資源やニーズを明らかにする(3)健康な子どもをもつ家族のストレス、家族機能の調査を実施することとした。 健康な子どもをもつ家族の調査においては、親役割、仕事役割と子どもを持つことによる変化を明らかにするために、仕事役割、夫婦関係尺度、親となる意識などの尺度を開発した。また、心理的健康度についても夫婦間で比較分析をした。これらは学会発表及び論文にて発表している。ハイリスク児をもつ家族においては、グループインタビューにより、家族への看護の特徴を抽出した。これらから次年度、NICUに勤務する看護師に対して調査を実施する予定である。 また、家族への看護の実際については、事例検討会を次年度から開催するために研究会の発足、研究協力者(NICUに勤務する臨床看護師)と事例検討会開催に向けての話し合いを実施した。事例検討会の目的はハイリスク児をもつ家族への看護方法を共有し、有効な援助方法に寄与する要因の把握を行い、家族への看護の指針を見出すことである。これらから、ハイリスク児をもつ家族を対象に、適切な援助方法の開発とその効果測定について検討していく。
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Research Products
(3 results)