2006 Fiscal Year Annual Research Report
学校トイレ環境のヘルスプロモーションが児童の排泄に及ぼす効果とその多面的評価
Project/Area Number |
16592189
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
松浦 和代 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10161928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芝木 美沙子 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (20125371)
荒 ひとみ 旭川医科大学, 医学部, 講師 (00374794)
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Keywords | 学校トイレ / 児童 / 排泄 / ヘルスプロモーション / 生活リズム |
Research Abstract |
平成18年度は、平成17年度に続くモデル事業の継続実施と、調査研究として(1)学校トイレの環境要因と児童の身体的要因・心理的要因・健康教育、(2)学校トイレと子どもの排泄に関する動向把握、を予定していた。 1.モデル事業の実施状況 北海道旭川市立第二小学校(在籍児童数50名)において、児童の生活リズムと健康を考える講演会を開催した。 1)テーマ:「生活リズムと健康〜子どもたちの健やかな成長発達を願って〜part2」 2)講師:松浦和代(旭川医科大学医学部看護学科) 3)対象:北海道旭川市立近文第二小学校PTA会員と教職員 4)開催日時平成18年9月7日(木)14:30〜16:00(講演1時間、質疑応答30分) 5)会場:北海道旭川市立近文第二小学校 6)概要:参加者は、父兄30名、教職員12名の計42名であった。講演の導入部分では、平成18年2月実施の「しっかりねむろう週間-生活リズムの見直し-」の結果をQA方式で提示した。だが、既に保健便りで報告した内容であったにもかかわらず、1名を除く父兄が全問誤答という予想外の展開となった。睡眠時間の確保と、朝食摂取率、朝の排便と「からだの目覚めテスト(棒実験)との関連性について再度データを解説し、地域ぐるみで取組を継続する意義をまとめた。 平成19年2月に、平成18年度「しっかりねむろう週間-快眠・快食・快便実感-」モデル事業を企画したが、インフルエンザの流行と重なり、欠席児童が多かったため十分なデータを収集できなかった。だが、平成19年度7月に、親子の生活リズムを見直す健康教育事業の実施が、同校PTAと地域住民から起案されており開催の予定である。 2.「学校トイレの環境要因と児童の身体的要因・心理的要因・健康教育」調査 旭川市立の3小学校から協力に同意が得られたが、調査期間にノロウイルスの流行が起こり長期化したため、調査を中止せざるを得ない状況となった。これに替えて、二分脊椎患児の就学とセルフフケアの自立過程における学校トイレ問題について、事例研究を行った。 3.「学校トイレと子どもの排泄に関する動向」調査 学校トイレと子どもの排泄に関する動向を把握する目的で文献研究を行った。1955年から2005年12月までの関連文献から、65件について分析を行い、学校トイレや子どもの排泄に対する社会的関心の推移と影響要因を考察した。
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Research Products
(4 results)