2005 Fiscal Year Annual Research Report
在宅における夜間介護と家族の血圧動態と疲労に関する多角的および縦断的研究
Project/Area Number |
16592197
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
塚崎 恵子 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (20240236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城戸 照彦 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (20167373)
柴田 克之 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (60178902)
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Keywords | 在宅介護 / 夜間介護 / 家族介護者 / 血圧日内変動 / 高血圧 / 疲労感 / 睡眠 / 筋電図 |
Research Abstract |
1.目的 在宅での夜間介護が家族介護者の血圧動態と疲労に及ぼす影響を明らかにする。 2.方法 (1)これまでに調査を行った家族介護者を対象にし、同一者の3年後の24時間の血圧日内変動と疲労感と睡眠状況の縦断調査を継続し、加齢、睡眠、介護の違いによる血圧と疲労感への影響を分析する。 (2)家族介護者の体動量の測定と同時間帯に、要介護者の体動量と睡眠状況を調査し、介護動作時に要介護者の体動と睡眠から受ける影響について分析する。 (3)新規の家族介護者の調査対象者数を増やし、交絡因子の影響を分析する。 (4)夜間に最も多いベッド上でのおむつ交換時の主動作筋を選出し、筋活動量の測定と血圧変動を測定して身体への負荷を分析する。対象者は、おむつ交換の熟練看護師と初心者とし、手技の習得レベルの違いによる影響について分析する。交換時の要介護者の体位は、側臥位と仰臥位の2種類を比較する。 3.結果 (1)血圧日内変動と疲労感の3年後の縦断調査 現在までに22名(介護継続者9名、介護終了者13名)の追跡調査が終了しており、今後も調査を継続する。 (2)要介護者の体動量と睡眠による影響 現在までに12名の調査が終了しており、今後も調査を継続する。 (3)新規の調査対象を増やして交絡因子の分析 現在までに94名の調査が終了している。性別、年齢などの影響を分析するため、今後も調査を継続する。 (4)おむつ交換時の主動作筋の選出と筋活動量の測定、介護動作時の血圧変動の測定 主動作筋は、熟練者も初心者も体位にかかわらず、左右の脊柱起立筋とハムストリングス筋を使用していた。熟練者は仰臥位で要介護者を持ち上げる際の筋への瞬間的な負担が著明であり、体位により筋活動が異なっていたが、初心者は体位にかかわらず負担が継続していた。交換直後の血圧は上昇し、休息後30分程度で元に戻っていた。さらに詳細な分析を行っているところである。
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Research Products
(3 results)