2006 Fiscal Year Annual Research Report
看護職を主体とする精神医療施設における事故防止に関する研究
Project/Area Number |
16592203
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
土屋 八千代 宮崎大学, 医学部, 教授 (00279887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 清次 宮崎大学, 医学部, 教授 (40218277)
古家 明子 宮崎大学, 医学部, 助教授 (20265771)
安藤 一博 宮崎大学, 医学部, 講師 (10347065)
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Keywords | 精神医療施設 / 安全配慮行動 / 精神障害者 / 行動制限 / 患者異動 / 病棟外活動 / 事故発生前・時・後の対応 / 職場環境 |
Research Abstract |
・全国の精神医療施設(100床以上)の病棟勤務看護職を対象に「精神障害者への安全配慮行動」について調査した。有効回収194施設の6,233名の解析から以下の結果を得た。 1.安全配慮行動得点が高いのは,年齢の高い者,主任・副師長,看護・精神科勤務経験の多い者。 2.職場環境充足度の認識が高いのは,年齢の高い者,師長,経験年数の多い者。 3.日常的な安全配慮行動得点の高い者は,行動制限時・患者異動時・病棟外活動時・事故発生前・時・後の行動得点も高かった。 4.精神科経験5年以上の者は安全配慮行動得点が高く,特に行動制限時・患者異動時・病棟外活動時では5〜10年未満,事故関連事項では20年以上の者が高かった。 ・以上の結果より,精神医療分野における<経験の意味>及び<事故防止>について検討した結果,以下のアセスメントの視点を持って現状を再考することが重要医であることを確認できた。 1.日常的に事故防止に繋がる情報収集とその共有ができているか。 (1)観察,(2)施設管理,(3)看護計画立案と評価,(4)カンファレンスの定例化,(5)情報交換,(6)基本の厳守 2.事故を未然に防ぐ先取りのケアが実践できているか。 (1)アメニティ環境への配慮,(2)適正な人員配置,(3)チームワーク,(4)応援態勢を含む事故防止体制のシステム化 3.看護職が安心して業務に専念できる職場環境がシステムとして整備されているか。 (1)定期検診を含む患者側体制,(2)労働環境,(3)安全管理体制,(4)現任教育,(5)サポート体制
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