2005 Fiscal Year Annual Research Report
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16592223
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (80240795)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川越 博美 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50297066)
百瀬 由美子 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (20262735)
小西 恵美子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (70011054)
長江 弘子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (10265770)
酒井 昌子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (60236982)
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Keywords | 倫理教育 / 地域看護 / 訪問看護 / 保健師 / 看護師 |
Research Abstract |
平成17年度は、地域看護の倫理教育プログラムを開発し、実施および評価を行なった。 1.地域看護領域における倫理教育に関する情報収集 1)地域看護の倫理課題に関する結果を国際学会において発表すると共に、関連する最新の情報を収集した。 2)国内の医療倫理および看護倫理に関する研究者からの指導および助言を得た。 2.地域看護における倫理教育プログラムの開発 講義(倫理、看護倫理とは、地域看護における倫理的問題の特徴)および事例検討からなる3時間の倫理教育プログラムの試案を作成した。 3.倫理教育プログラムの実施 2つの看護系大学の2年生、3年生25名を対象として、倫理教育プログラム試案を実施した。 4.倫理教育プログラムの評価 1)プログラム評価:プログラムの内容妥当性および運営の適切性について、学生に対する質問紙調査とグループインタビュー、プログラム実施経過の観察と記述を行い、評価した。 2)プログラムによる学生の結果評価:プログラム実施前後にMoral Sensitivity Test、教育目標の達成度評価のための質問紙調査、グループインタビュー等を実施し、プログラム後の学生のモラル感受性の変化、教育目標の達成度、およびプログラムからの学びについて評価した。 3)評価結果:プログラム後は実施前に比べ、有意に学生のモラル感受性が高く、その変化は2年生の方が大きかった。またプログラム後に実施した教育目標に関する達成度評価でも得点が高く、教育目標が達成されたと考えられた。グループインタビューからは、事例展開方法や時間配分に対する改善点が示されると共に、「倫理的葛藤について理解した」、「専門職としての見方と『隣人』的見方の違いがわかった」などが語られた。 以上のことから、本倫理教育プログラムの妥当性と適切性が確認され、改善点も明らかになった。
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