2004 Fiscal Year Annual Research Report
頭部外傷者と家族の生活障害に関する評価のリハビリテーションへの活用
Project/Area Number |
16592224
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
式守 晴子 東海大学, 健康科学部, 教授 (00298457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 和子 東海大学, 健康科学部, 教授 (10297228)
堀越 涼子 東海大学, 健康科学部, 助手 (00384917)
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Keywords | 頭部外傷 / 生活障害 / 高次脳機能障害 / 家族 / 介護負担 |
Research Abstract |
本研究の平成16年度の目的は、頭部外傷者本人の生活上の障害に対する主観的認識の要素と、家族の認識する生活上の困難の要素をそれぞれ別個に把握し、その差異について本人の高次能機能障害の内容から考察することである。 そこで、頭部外傷者本人とその家族10組に対して、次のような調査を行った。 (1)本人に対して自己の障害に関する認識について半構造的面接調査を行った。さらに高次能機能障害の内容と程度を把握するために認知機能検査(リバーミード記憶検査、BADS(遂行機能検査)、TEA(注意検査)とJART,)および全般的健康度を測るGHQおよび障害の程度のチェックリストとしてヨーロピアン尺度を施行した。半構造化面接は同意を得てテープに記録し、それを記述的データにしてこれを質的に分析中である。また、検査項目は検査ごとに分析し、それらを総合的に評価した。 (2)家族に対して別個に半構造化面接を行い、家族の生活上の因難を聞き取り調査した。本人同様ヨーロピアン尺度により家族の認識する生活上の障害を把握した。さらにGHQにより、介護負担が与える健康問題についても調査した。現在質的分析を継続中である。また本人と家族の障害に関する認識の差を認知機能障害の内容から分析も同時に行っている。 なお対象者は、TBIリハビリテーション研究所、高次機能障害家族会ナナの会および静岡脳外傷友の会を通して協力者を募った。現在調査継続中であり、今年度中に残り4組の調査を行う予定である。 なお、本研究は、平成16年12月東海大学健康科学部倫理委員会の承認を得た。
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