2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16602001
|
Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
阿部 宏慈 山形大学, 人文学部, 教授 (10167934)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 三春 山形大学, 人文学部, 助教授 (80164341)
大河内 昌 山形大学, 人文学部, 助教授 (60194114)
清塚 邦彦 山形大学, 人文学部, 助教授 (40292396)
阿部 成樹 山形大学, 人文学部, 助教授 (90270800)
中村 唯史 山形大学, 人文学部, 助教授 (20250962)
|
Keywords | 視覚表象 / リアル(現実性、リアリティー) / 映画 / マンガ / 絵画 / 遠近法 / イギリス・ロマン主義 / ドキュメンタリー |
Research Abstract |
平成16年度は、研究の第一年次にあたり、視覚表象における「リアル」の問題を研究するための資料(日本映画およびドキュメンタリー映画を中心とするヴィジュアル・ソースおよび絵画、写真、マンガに関する理論的研究文献資料)を収集した。また、研究分担者のうち三名が、それぞれ関係の研究会等に参加し、発表をおこなうなどして、理論的考察を深めた。 研究分担者は、それぞれの課題に関して研究をおこなった。その成果は、スケジュールに基づいて、下記の研究会において報告され、共同討議に供せられた。 研究会は、第一回(4月22日)、第二回(12月7日)、第三回(3月8日)と三回にわたり開催された。第一回の研究会においては、各研究分担者の研究対象となる領域に関する研究実施の具体的なスケジュールを決定し、「リアル」の問題にかかわる基本的な研究の方向について議論をおこなった。第二回の研究会では、大河内昌が、「趣味の基準について-デイヴィド・ヒュームの美学イデオロギー」のタイトルで報告をおこない、引き続いて討論をおこなった。また、阿部宏慈が、「表象不可能性」と「リアルなるもの」の問題について:ディディ=ユベルマンImages malgre toutをめぐる論争を中心に」と題して報告をおこない、ひきつづき討議をおこなった。3月8日には中村唯史が「日本のマンガにおける視覚表象・言語表象」と題して報告をおこない、討議をおこなった。大河内が主としてヒュームの美学イデオロギーに関して理論的研究を進めた成果を提示したのに対して、阿部および中村は、それぞれドキュメンタリー映画とマンガの理論的研究の問題点と可能性を検討した。さらに、次年度に向けて、他の研究分担者の提示した課題や、問題について引き続いて研究を進行することとなった。
|
Research Products
(10 results)