2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16602008
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Research Institution | Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
中島 聡 愛知県立芸術大学, 美術学部, 助教授 (40281258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 和子 名古屋大学, 医学部, 助教授 (90180992)
石垣 享 愛知県立芸術大学, 美術学部, 講師 (60347391)
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Keywords | 上肢障害者 / パソコン / 入力補助 / 筋電図 / デザイン |
Research Abstract |
本研究はパーソナルコンピューター(以下パソコン)を常用する上肢障害者に対して、より生体的負担の少ない入力補助器具を開発すことを目的として平成16年度から実施している。研究は6月より従来使用されている上肢障害者を対象としたパソコン用入力補助器具の調査と定性評価による問題点の抽出を研究者で行ない、7月に重度障害者の就業を支援する施設である「わだちコンピューターハウス」で想定対象者への入力負担に対する聞き取り調査、8月にビデオとインタビューによる事前調査を行い、試作機に求められる性能と身体負担の軽減方法についての機構アイデアをまとめた。試作機を制作する前に、関係する研究者、設計者、上肢障害者でペーパーモデルによる機構と機能のイメージ確認を行なった後、実際の試作を進めた。試作機完成後効果測定の試行と従来の入力補助器具の性能評価を目的として、10月と11月に健常者4名による予備実験を行なった。その後試作機の動作不調により実験予定が遅れたものの、健常者のべ40名を対象にキーボードカバー、エルゴレスト、試作機を使用し、それぞれ両手フリー入力、片手入力などについての筋電図およびモーションアナライザーによる測定が終了し、関係する筋群で生体的負担の低減がみられた。特に多用されているキーボードカバーとの比較においては顕著であり、更新毎に制作しなければならないキーボードカバーの問題点も考慮すると、その優位性は明らかであった。現在この結果を基にして、「わだちコンピューターハウス」での障害者を被験者とした実験を予定している。上記実験の評価確認後に基本機構をベースにスタイリングデザインを行ない、それまでの実験評価と合わせ、今年度に開催される各種学会において発表を予定している。
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