2004 Fiscal Year Annual Research Report
今日のアフリカにおける身体芸術と社会-モーションキャプチャを利用した学際研究-
Project/Area Number |
16602020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
遠藤 保子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八村 広三郎 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
小島 一也 立命館大学, 21世紀COE研究推進機構, ポストドクトラルフェロー (50360251)
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Keywords | 舞踏人類学 / モーションキャプチャ / アフリカの舞踏 |
Research Abstract |
研究実績は、以下の通りである。 1.ケニアの舞踊動作に関して。ケニアの典型的と考えられる舞踊の計測を行い、その計測した動作データに関して編集作業を行った。動作計測は、立命館大学アート・リサーチセンターで光学式モーションキャプチャを利用した。ケニア人男性1名、女性6名ダンサーの身体に42個のマーカを付着させた。これは、身体の骨格構造に基づいた位置に付着させている。ダンス演目は、6演目である:1ゴンダGonda(ギルヤマ族の結婚式の舞踊:バンツ語系)、2オルトOrutu(弦楽器の一種であるがルオ族の結婚式の舞踊:ナイル語系)、3スクティSukuti(ルヤ族の葬式の舞踊:バンツ語系)、4サンブルSamburu(サンブル族の戦争の舞踊:ナイル語系)、5センゲンヤSengenya(ディゴ族の結婚式及び葬式の舞踊:バンツ語系)、6キクユKikuyu(キクユ族の割礼の舞踊:バンツ語系)である。計測した動作データより、動作の周期性や動作パターンの確認が出来ている。今後は、これらの動作パターンにおける各関節部の動作分析を行っていきたいと考えている。また、ドラムなどの管楽器や弦楽器で演奏した音楽情報と動作における関係についてもナイル語系とバンツ語系で比較を行い,動作解析をしていきたい。 2、論文執筆。アフリカの文献とフィールドワークによって、アフリカの舞踊人類学の研究動向を論文としてまとめた(別紙参照)。 3、ナイジェリア国立舞踊団のアーティスト・イン・レジデンスの一員として調査が可能になった。 4、研究成果の公開。2004年7月25日サンフランシスコクラリオンミュージックセンターにおいて『日本とケニアの舞踊』と題し、モーションキャプチャのデモンストレーションを交えて講演を行ってきた。(講演の報告は、日本体育学会編『体育学研究』第50巻第1号、2005年p.159を参照)
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Research Products
(4 results)