2006 Fiscal Year Annual Research Report
今日のアフリカにおける身体芸術と社会-モーションキャプチャを利用した学際研究-
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16602020
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
遠藤 保子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10185168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八村 広三郎 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (70124229)
崔 雄 立命館大学, COE推進機構, ポストドクトラルフェロー研究員 (30411242)
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Keywords | 舞踊人類学 / モーションキャプチャ / アフリカの舞踊 |
Research Abstract |
1.ケニアの舞踊動作解析。特に熟達度の異なる2人の男性ダンサー:1.イディ・アジズ・クンヤ、2.オウイノ・チャールズ・オブヤに着目して、3つのダンス演目:1.ゴンダ(ギリヤマ人の結婚式のダンス:バントゥー語系) 2.オルトゥ(ルオ人の結婚式のダンス:ナイル語系) 3.ボラナ(ボラナ人の結婚式のダンス:クシ語系)対象に次の3点から解析を行った:1.正面、肩と腰の角度変化 2.側面、肩と腰を結ぶラインの左右の角度変化 3.頭上、肩と腰の角度変化。その結果は次のようになった。イディのダンス特性は、1.ゴンダ:小刻みに速く動き、胴体の動きのぶれが少ない。2.オルトゥ:胴体の動きのぶれが少ない。3.ボラナ:肩と腰が同時に動いているが、腰の動きが遅い。正面から見た場合、肩は動いているが、腰が動いていない時もある。肩と腰の角度の変化は少ない。オウイノのダンス特性は、1.ゴンダ:イディに比べると動きが遅く、胴体の動きがぶれている。2.オルトゥ:胴体の動きがぶれている。3.ボラナ:イディに比べると、動きの速度が遅い。正面から見た場合、イディに比べると肩と腰の動きの角度が大きい。このような結果から舞踊の熟達度は、胴体の動きに現れやすいことなどが明らかになった。 2.論文&学会。1.日本スポーツ人類学会編『スポーツ人類学』において「ケニアの舞踊-ボーマス・オブ・ケニアを中心として」を執筆、2.2006年5月29日韓国スポーツ人類学会第2回大会一般研究「アフリカの舞踊に関するデジタルアーカイブ化の試み-ナイジェリアの舞踊を事例として-」於:韓国国立江原大学三陟キャンパス図書館4階学術会議場で発表、3.2007年3月30日日本スポーツ人類学会第8回大会口頭発表「モーションキャプチャを利用した舞踊動作のデジタルアーカイブ化研究 於:九州国立博物館ミュージアムホールで発表した。 3.研究継続。ナイジェリア国立舞踊団のアーティスト・イン・レジデンスの一員として調査を継続した。
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Research Products
(3 results)