2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16603002
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
板倉 宏昭 香川大学, 大学院・地域マネジメント研究科, 教授 (80335835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LRONG Lim 香川大学, 留学生センター, 助教授 (00262840)
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Keywords | ガバナンス / アウトソーシング / 情報通信技術 / CIO |
Research Abstract |
情報ガバナンスの分析のための理論的フレームワークの構築と実証研究を進めるための予備的調査を実施した。具体的には、文献研究のレビューとケースの収集を行なった。研究方法としては、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院のCenter for Information Systems Research(CISR)のPeter Weill教授を中心としたグループが行なっているデータベースや分析方法を参考にした。収集した文献から、これまでおこなわれてきた調査の項目のデータベースを作成した。例えば、ITに関する意思決定構造、CIO(Chief Information Officer :情報担当役員)の権限や役割、スタッフ機能、ユーザー部門機能、リスクマネジメントといった大分類と詳細な小分類を行い、データベースを作成した。学術的な文献は、権限関係に注目した定義と研究が多い。例えば、Peter Weillらは、4つのドメイン、即ち、ITの原則、ITインフラ戦略、ITアーキテクチャー、IT投資、に対する情報のインプット(報告)や意思決定の権限パターンから5つのITガバナンスの型に分類している。5つとは、ビジネス君主型、IT君主型、封建領主型、連邦型、無政府型、である。さらに、日本の上場企業を対象に調査票によるサーベイを実施中である。サーベイのために、調査票(アンケート)の設計を行った。設計にあたっては、企業の方々にレビューしていただき、調査票の信頼性と妥当性を確保するように努めた。
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