2004 Fiscal Year Annual Research Report
JABEEの教育改善システムによる平成18年度入学生対応教育プログラムの試行
Project/Area Number |
16604002
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
国眼 孝雄 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (00015108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 篤 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (60212908)
磯 守 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 講師 (60184587)
銭 衛華 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助手 (00302919)
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Keywords | 中間審査項目 / JABEE / ABET / ワシントンアコード / Plan-Do-Check-Action改善サイクル / 技術士補 |
Research Abstract |
<目的> (1)化学システム工学科の教育プログラムは2001年度にJABEEで最初の認定を受けた。その中間審査が2003年度に行われ、教職員各位の協力の結果、無事「認定」を戴いた。しかしその中間審査にはJABEEが世界水準として同等化を目指すワシントンアコード(WA)のメンバー(カナダ、ニュージーランド、アメリカ)の視察があり、多くの評価と、有益な指摘も戴いた。指摘のうち主なものは、「化学工学実験における安全教育の徹底とその環境整備」である。本プロジェクトにより薬品試薬等のコンピュータによる安全管理と、老朽化した薬品棚や実験装置の立替整備を行う。 (2)平成18年度には、いわゆる「ゆとり教育」による主要科目の授業時間数の削減と選択科目の増加により学力の低下が懸念される学生が入学する。化学システム工学科ではこれらの学生に「講義・演習・実験」の三位一体の授業を基本とする達成度向上を指向したカリキュラムシステムを検討している。これをさちに検討し、実施する方法や問題点を洗い出し、ソフトランディングできる環境整備を行い、できるところから試行する。 <成果> 平成16年度は、 (1)化学実験グループを従来の2グループから、実験の内容、装置・器具を整備し、3グループとし、快適な環境の中で学生実験が行われるようにした。その結果学生の実験への集中力が高まり、目的達成度も向上した。また学生のアンケートからもその結果が裏付けられた。 (2)例えば、講義:分離精製工学(3年前期)-演習:化学システム工学演習(3年後期)-学生実験:化学システム工学実験IV=ガス吸収(3年後期)の様に、講義-演習-実験で理解・経験した現象・事柄は頭の中で有機的に繋がり、身に付くことが明らかになった。平成17年度にはこれらの試行的実験結果を踏まえて、18年度入学生カリキュラム改正に活用する。
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