2005 Fiscal Year Annual Research Report
ITセンサーや現象分析ソフトによる初・中・高等科学教育の新展開と再構築
Project/Area Number |
16604004
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 昭三 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (10018822)
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Keywords | 運動分析ソフト / ITセンサー / リアルタイムIT活用 / 超軽量扇風車 / 超軽量容器の落下実験 / 水中の粘性抵抗下での運動 / 空中の慣性抵抗下での運動 / ICPE |
Research Abstract |
ITセンサーやデジタル動画分析ソフトを開発・活用して、リアルタイム・準リアルタイムなIT活用による科学教育を新展開した。特に、これまで未開拓であった抵抗が無視できる空中での運動や、抵抗が大きな空中や水中における運動の分析へと発展させた。熱の分野でもITセンサー情報を視覚化する教材開発や授業実践を試みた。概念形成にとって本質的な実験を視覚的に検証するIT活用教材の開発を進め、「誤概念を大きく転換」する教材モジュール群の開発・蓄積を初等・中等・高等教育の現場教員と連携して実現し、その成果を研究情報誌に発表した。 全国の現場教師や研究者との討論会・研究会・研修会に参画した。新潟市の平成17年度教職12年経験者研修会(新潟大学会場)や新潟大学免許法認定公開講座『理科教育学特論』で最新のIT活用法を現場の教師に普及した。 9月の日本物理学会での物理教育シンポジュウム「現状の物理教育の問題点とその解決への試み」で招待講演「力学教育をめぐる問題点とその解決に向けた私たちの試み」を行った。8月の朱鷺メッセと新潟大学を会場とした2005PCカンファレンス『「情報」時代の豊かな可能性を求めて』(700人参加)で、研究代表者は実行委員長を務め、IT活用教育やその方策と課題について検討を深め報告集を作成した。特に、開催地企画「情報教育の課題と展望-アジア諸国と日本-」では、韓国(AsPENのNPC韓国のキム教授と前ASPEN議長代理のリー教授)や台湾の教授の招待講演を実現し、日本やアジアにおける情報技術を活用する先進的な事例をもとに将来の可能性と課題・展望について討議を深めた。 8月下旬のインドICPE国際会議では「軽量で摩擦が無視できる携帯扇風機台車の運動、抵抗が支配的な空中における超軽量紙・アルミ容器の落下実験、水中での落下実験」という効果的IT活用授業法を報告し、その普及に努めた。
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Research Products
(11 results)