2004 Fiscal Year Annual Research Report
「総合的な学習」の明確化とそのカリキュラム開発力を高めるための「10年次研修」
Project/Area Number |
16611003
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
大内 善一 茨城大学, 教育学部, 教授 (10185192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 千春 早稲田大学, 教育学部, 教授 (90209007)
新井 英靖 茨城大学, 教育学部, 講師 (30332547)
田中 健次 茨城大学, 教育学部, 教授 (10274565)
木村 勝彦 茨城大学, 教育学部, 助教授 (60241759)
郡司 晴元 茨城大学, 教育学部, 助教授 (40311279)
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Keywords | 総合的な学習 / 10年次研修 / 学び / 学力低下 / 指導力 |
Research Abstract |
時限付細目の初年度に採択された本研究では、総合的学習の諸問題点を総点検することから始められた。そのために各界で活躍される研究者、実践者をお呼びして、公開シンポジウムと公開座談会を開催した。 公開シンポジウムは、平成16年9月4日、茨城県立図書館視聴覚ホールを会場において、久地岡啓一郎氏(茨城大学教育学部附属小学校教諭)、加茂川くるみ氏(ひたちなか市立勝田第一中学校)から実践報告をいただき、藤井千春氏(早稲田大学教授)をコーディネーターに、井戸紀子氏(茨城大学非常勤講師)、仁平良治氏(茨城県教育委員会指導主事)、濱田純氏(秋田大学教育文化学部附属小学校副校長)をパネラーに迎え実施された。 総合を苦手とする教師は指導計画からつまずき、ドリルや形式的な読書時間にしてしまう場合もある。管理職も意識をもち、学校として研究体制を確立していくことが大事である(藤井氏)。従来から見かける間違った活動というのは、「活動で何か見つけ、きり絵など決まった表現活動をし、教師はできるだけきれいに見せようとする」といった「パターン化」されたものである。子どもの「立ち止まり」を大切にし、子どもの立場になって学びをつくりあげること、教師間のコミュニケーションをはかり、教師全員が意識改善し全校で動いていくことが大切である(井戸氏)といった指摘があった。 公開座談会は、平成16年12月19日、茨城大学教育学部附属教育実践総合センターにおいて、吉田孝氏(弘前大学、元国立教育政策研究所)、神永典郎氏(日立市教育委員会指導主事)、高貫純一氏(水戸市立吉田小学校)、鈴木亮太氏(大洗南中学校)の参加を得て実施された。 いずれも、TIMSSやPISAの結果発表前に開催され、学力低下論が実際の政策的な動きに転化する直前であった。詳細は、http://www.edu.ibaraki.ac.jp/から。
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Research Products
(2 results)